遠景から眼下の近景まで360度の展望が広がる妻恋峠という名前は、その昔、峠を通りかかった僧侶の詠んだ歌に由来するもの。遮るもののない、一面の草原に覆われた寒風山を越えていく妻恋峠は、東北エリアでは一、二を争う絶景のワインディングロードとして知られる。その山頂から四方を見下ろせば、男鹿半島の成り立ちさえ見て取れるような気…

いかにも北海道らしいスケールの大きな峠道札幌を起点に道東エリアへと延びる国道274号は、北海道の東西を結ぶ幹線道路のひとつ。道内では最長、国内でも11番目に長い365.8㎞の総延長をもつ国道だ。その途中にある日勝峠は、いかにも北海道らしいスケールの大きな峠越えを味わえる道。およそ55㎞の道のりで、大いなる山塊・日高山脈…

人跡未踏の稜線地帯を越えてゆく知床横断道路羅臼を結ぶ国道344号・知床横断道路。そのピークに位置する標高738mの知床峠からは、オジロワシの舞う大空とヒグマの闊歩する原生林、根室海峡の向こうに浮かぶ国後島を一望にする大パノラマが広がる。国後島が最もよく見えるのは、知床峠から羅臼側に２㎞ほど下った見返り峠付近。峠の取材で…

本宮山スカイライン（No.046）三河湾を眼下に、富士を遠望する。愛知県新城市の作手保永から作手白鳥に至る全長11.6kmのワインディングロード。もともと愛知県道路公社の管理する有料道路だったが、2006年から無料開放されている。海からさほど離れていないわりには、けっこう山深い雰囲気があり、天気が良ければ三河湾を眼下に…

佐田岬メロディーライン（No.084）日本一細長い半島から2つの海を眺める。佐田岬半島は四国の西に突き出した日本一細長い半島。リアス式海岸をもち、南は宇和海、北は伊予灘に挟まれている。かつて、その道の酷さから「行くな！」とも称された国道197号は、宇和海側の海岸線を通っていたが、現在は稜線部を行くため、見晴らしの良い快…

瀬戸内しまなみ海道（No.081）瀬戸内海の島々を巨大な架け橋で結ぶ。広島県と愛媛県の間には、まるで瀬戸内海を埋めつくすように芸予諸島の島々が浮かんでいる。これらを8本の巨大架橋で結んでいるのが瀬戸内しまなみ海道。さまざまな歴史と文化に彩られたルート上の島々は、どこも見所いっぱい。途中下車しながら、その魅力を楽しんでほ…