「持続可能なモビリティの選択肢」新しい電気自動車のある新しいカーライフの提案。
持続可能なモビリティは自動車メーカーだけの課題じゃない。そこで本誌ル・ボラン編集部は自動車専門誌の立場から、SDGs時代に一石を投じるイベントを東京・二子玉川で初開催。買い物客で賑わう休日のショッピングモールに各社渾身の最新EV(電気自動車)を一堂に集め、EVとEVのある生活についてを提案してみた。
国内で手に入るEVが東京・二子玉川に大集結
国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)を挙げるまでもなく、かねてから地球温暖化による気候変動を危惧してきた自動車メーカー各社は、目標達成期限である’30年に向けてパワートレインの電動化にシフトしつつある。しかも各ブランドからリリースされるEV(電気自動車)たちは、それぞれのキャラクターを活かした魅力的かつ先進的なラインナップばかりなのだ。
こうした状況を踏まえ、自動車専門誌たる本誌が手掛けられる活動として導き出したのが、休日で賑わう東京・二子玉川ライズ・ショッピングセンターを舞台に、いま国内で手に入れられる最新のEVとEVと暮らす生活を広く一般の方々に提案するこのイベント「EV:LIFE」なのだ。
●二子玉川ライズ ガレリア会場
SONY VISION-S Prototype
AUDI e-tron 50 quattro
TESLA Model 3
MAZDA MX-30
JAGUAR I-PACE HSE
LEXUS UX300e version L
PORSCHE Taycan Turbo
NISSAN ARIYA
PEUGEOT e-208 GT
PEUGEOT e-2008 GT
Honda e Advance
アイディアに賛同してくれた、国内ブランドの「レクサス」「ホンダ」「日産」「マツダ」をはじめ、「メルセデス・ベンツ」「BMW」「アウディ」「ポルシェ」らのドイツ勢、英国の「ジャガー」、フランスの「プジョー」「DSオートモビル」、北米の「テスラ」らが最新の市販EVモデルを提供。加えて、総合エレクトロニクス企業「ソニー」が開発したEVプロトタイプの一般公開が実現できたことは、初開催イベントを飾る注目のトピックだったといえるだろう。
最新モデルが示した「EVのある暮らし」
東急線二子玉川駅に続く「ガレリア」会場と蔦屋家電やシネコンに面した「中央広場」の両会場では、出展メーカーと来場者とが最新EVを介して、積極的にコミュニケーションを図ってもらえたのが大きな収穫だ。また、関東圏を中心に事業展開する「東急でんき&ガス」が100%再生エネルギーを使った「EV応援プラン」を示唆するなど、まさに本イベント主旨の「EVのある暮らし」にマッチした提案も嬉しい。
●二子玉川ライズ中央広場会場
BMW i3/BMW C evolution
DS 3 CROSSBACK E-TENSE
PEUGEOT e-2008 Allure
MAZDA MX-30 EV MODEL
東急パワーサプライ「東急でんき&ガス」
MERCEDES-BENZ EQC 400 4MATIC
LEXUS UX300e version C
出展メーカートークセッション
各ブランドのPR担当者とモータージャーナリストによるトークセッションや、来場者自らがステアリングを握って会場周辺をドライブできる体験試乗会が実現できたことも、初開催イベントとしてはなかなか上出来と自負している。
最新EV体験試乗会
また、途中昼過ぎに激しい降雨に見舞われたにも関わらず、開催スタートの10時から19時の閉幕まで両会場ともに来場者が途切れることなく、買い物に訪れた通りすがりの人たちも含め、普段は馴染みの薄い最新EVに触れることで、電気自動車に対する認識を新たにしてくれたことだろう。
持続可能なモビリティに向けた取り組みに終わりはない。われわれ自動車関連メディアは、「電動=エコ」を叫ぶだけでなく、リアルな「暮らし」に沿った提案を続けていけたらいいと考えている。