利用可能なネットワークを自動切り替え、シームレスな車両接続性を維持できる
12月5日、ドイツの大手サプライヤーの「ボッシュ」は、コネクテッドデバイスに用いられている接続規格のすべてに対応するユニバーサル接続ユニットを開発したと発表した。
このユニバーサル接続ユニットは、個別に単一の伝送のみが可能な接続ユニットとテレマティクスユニットを組み合わせている。これにより都市部では利用可能なWi-Fiネットワークを使用でき、他の場所では携帯電話ネットワークなどを使用して通信が続けられるようになる。
この多様な通信オプションを管理するという複雑な作業は、シリコンバレーに拠点を置くポルトガルのベンチャー企業「Veniam(ヴェニアム)」が開発したソフトウエアソリューションによって処理。特定の要件に合った最適な伝送技術を継続的に検索し、利用可能なネットワークを自動的に切り替える。これにより、ソフトウェアは連続的かつシームレスな車両接続性が維持できるという。
2025年までに、いわゆるコネクテッドカーは欧州、米国、中国だけで4億7000万台を超えると予想されているが、ボッシュの開発したユニバーサル接続ユニットを搭載すれば、交通信号や道路建設現場、歩行者横断道路、建物などと直接通信することも可能になる。渋滞や事故などの情報を車両同士が共有でき、たとえば次の交通信号がいつ青色になるかを事前に知ることができるため、ドライバーはそれに応じてクルマの速度調整が可能となり、ひいては都市のクルマの流れがよりスムーズになることが期待できる。
ヴィニアムの創設者でCEOのジョアオ・バロスは次のようにコメントしている。
「ヴェニアムのスマートなネットワーキングソフトウェアと、ボッシュの接続ユニットのユニークな組み合わせは、車両のデータ処理能力を大幅に向上させ、革新的なクラウドサービスとより安全な将来のモビリティを実現します」
このユニバーサル接続ユニットは、2019年1月7日〜12日にラスベガスで開催するCES 2019(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で披露される予定だ。
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