日頃の喧騒を忘れ、ベンテイガW12で旅へ
ベントレーがグローバルでブランドコラボレーションしているセントレジスホテルは、日本では唯一大阪にある。そこで、「日頃の喧騒を忘れてハイエンドなホテルに泊まって、ベントレーをドライブしてみませんか?」という嬉しいお誘いをいただいた。大阪を拠点に、ベンテイガW12を駆ってワンデイ・ショートトリップに出掛けてみた。
さて、ここを拠点にどこに向かおうか。東京では味わえない思いっきり「和風」テイストがいい、ということで京都・美山のかやぶきの里を目指す。相棒はベントレー初のSUVベンテイガW12。その日は生憎の雨。道中にドロドロのオフロードがあっても、ちょっとした河があってもその気になったら渡れるし。いや、決して挑戦しないだろうが(笑)。
現在日本では計17モデルのベントレーが販売されており、同じW12でも5種類もある。実はベンテイガの6リッターW12ツインターボエンジンは、ハード面から制御系まで全面刷新された新型TSIエンジンを搭載。直噴とポート噴射を併用するダブルインジェクション、低負荷時には左バンク6気筒が休止する可変シリンダーシステム、スタート・ストップテクノロジーなどを採用し、従来より燃費も良く環境にも配慮されている。とはいえ、最高出力608ps/最大トルク900Nm、最高速度301km/h、0→100km/h加速4.1秒という、SUVとは思えない驚異的な動力性能を発揮する。
道中にはちょっとしたワインディングロードがあり、山道のクネクネした上り坂も、アクセルを踏めば溢れんばかりのトルクで緩急自在に操れる。アクセルのオンオフでもたつくことが一切ないのでストレスを感じない。レーンキープアシストやACCもベンテイガには装備されているし、ナマイキだけど運転がラクなのだ。
またいつも惚れ惚れするのが贅をつくしたインテリア。磨き上げられたウッドパネルはいうまでもなく、優しくホールドしてくれるシートは、キルティングショルダーを模したダイヤモンドステッチが。これがまたステキなんですよ。ただ、見るからにベントレーのインテリアなのに、目線が高い位置にあるのはちょっと不思議な感覚。でもそのおかげでこのボディサイズでも身長154cmのワタシでも持て余さずに運転できるのだ。
他のベントレー同様にマルチモードエアサスペンションを搭載。「コンフォート」「スポーツ」「カスタム」「B(ベントレーモード)」の4つのドライブダイナミクスモードを搭載。オフロードも4モード用意される。デフォルトの「B」モードでも快適だったが、コンフォートにセットすると路面の継ぎ目などを柔らかくいなしてくれて一層心地よく感じられた。そのほかにも乗降時に75mm車高を下げる「アクセスモード」や、荷物の出し入れのためにリアだけ車高を下げるスイッチがリアブート内に装備。便利です。
思い起こせば2012年に英国クルー工場を訪ねた際に、まだ「EXP9F」という名のコンセプトモデルを前にして当時のエクステリアデザインのプロダクトマネージャーが語った。“SUVの頂点となるクルマを作る。それはSUVでも誰が見てもベントレーでなくてはならない”と。そう、現代に生まれたベンテイガは、ウルトララグジャリーSUVであり、どんな環境でもベントレーの走りを体験できるまさしくベントレー以外の何者でもなかった。このまま東京まで走る続けて行くのも全く苦にはならないと思ったほどだ。いや、挑戦しなかったけど(笑)。
BENTLEY BENTAYGA W12【ベントレー・ベンテイガW12】
Specification■全長×全幅×全高=5150×1995×1755mm■ホイールベース=2995mm■車両重量=2530kg■エンジン種類/排気量=W12DOHC48V+ツインターボ/5945cc■最高出力=608ps(447kw)/5250-6000rpm■最大トルク=900Nm(91.8kgm)/1250-4500rpm■トランスミッション=8速AT■サスペンション(F:R)=マルチリンク:マルチリンク■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク■タイヤサイズ(F:R)=285/45R21:285/45R21■車両本体価格(税込)=27,390,000円
取材協力:
ベントレーモーターズジャパン https://www.bentleymotors.jp/
セントレジスホテル大阪 http://www.stregisosaka.co.jp/
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