0-100km/hを3.6秒でこなす510psのV8ツインターボ搭載
11月21日、アストンマーティンは12年ぶりにフルモデルチェンジを受けて4代目に進化した新型「アストンマーティン・ヴァンテージ」を発表した。英国市場における車両価格は12万900ポンド(約1795万円)で、デリバリーは2018年の第2四半期より始まる予定だ。
全長4465×全幅1942×全高1273mmのボディサイズは、先代より83mm長く、76mm幅広く、13mm高くなった。ホイールベースは先代比でプラス103mmとなる2704mmである。
エンジンはメルセデスAMG製の4リッターV8ツインターボ。510ps/685Nmの最高出力/最大トルクは、ひと足先にデビューし、エンジンの基本を共有するDB11 V8用よりも10Nmの上乗せとなる。ZF製の8速ATを介して後輪を駆動するその加速性能は、0-100km/h加速で3.6秒、最高速で314km/hをマークする実力だ。車両(乾燥)重量は1530kgで、エンジンのフロントミッドシップマウントや、トランスアクスルレイアウトなどにより、前後重量配分は50:50を実現している。
サスペンション形式はフロントがダブルウイッシュボーンで、リアがマルチリンク。スカイフック式のアダプティブダンピングシステムが採用されたほか、アストンマーティン初となる電子制御式のリアディファレンシャル「E-Diff」を搭載した点が新しい。ドライブモードは「スポーツ」、「スポーツ+」、「トラック」の3モードが用意され、高水準のパフォーマンスを期待させる。
エクステリアデザインは、アストンマーティンらしい美しさが与えられているものの、ボンネットやボディサイドのキャラクターライン、フロントフェンダー後部に備わる「イド・ジル」と呼ぶエアアウトレット、そして、せり上がった形状が特徴的なテールエンドなど、独特のディテールが備わっている。タイヤサイズはフロントが225/40ZR20、リアが295/35ZR20で、銘柄はピレリのPゼロが標準装着される。
ボタン式のシフトセレクターをセンターパネルに配置する伝統を守りつつ、インテリアでも、デザインコンシャスである点がアストンマーティンらしさを感じさせる。
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