毎年恒例になりつつある、4月1日のエイプリルフールの話題。今年も各ブランドから趣向を凝らした話題が提供された。いくつかをピックアップしてみよう。
単なるボケでは片付けられない作り込み
ビー・エム・ダブリューから発信されたのは、MINIにオプション設定されたオプション・パッケージ「ULTIMATE SAFETY OPTIMIZATION(USO=ウソ)。オプション価格は税込で32円である。
USOは、スマートフォン強制停止機能を備えた究極の安全最適化システム。歩行中のゲームアプリやSNSなど、歩きスマホが社会問題化しているなか、USOを装備することにより、装備車両の半径10m以内にあるすべてのスマートフォンを、タッチパネルにあるボタン操作により、特殊な電磁波を発信することで停止させることが可能だ。
USOは、毎年4月1日の発表に合わせてドイツBMW本社のA.プリルフール設計主任により開発されている。彼は今回発表したUSOについて次のようなコメントを発表している。
「歩きスマホは、ここドイツでも社会現象化しているが、まさか日本でも社会現象化していると思わなかった。この機能の開発により、スマートフォン・ユーザーからクレームが来るかと思って冷や冷やしていたが、でも、逆に、皆から称賛されたのには驚いた。実は皆、SNSから解き放たれたいんだね、本当は」。
と、皮肉たっぷりだった。なお、NIMIでは特設サイトを設け、USOの機能を動画も交えて詳しく解説している。
https://cp.mini.jp/miniforce/index.html
一方、ダイムラーはスマートから「forsea(フォーシー)」という名の水陸両用車のコンセプトを発表。プレス発表では、スマート車の最大の市場であるイタリア市場で、今夏より発売を開始すると言う。
スマート・フォーシーは、90psを発揮するエンジンにカスタムメイドのウォータージェットプロペラを組み合わせることにより、水のうえを巡行速度で10ノット、最高速度15ノットで走らせることができる。自動運転も可能だ。オープンボディのキャビンは2人乗りで、小さな冷蔵庫などが備わっている。
そしてホンダUSAからは、新開発されたホーン、「Honda Horn Emojis(ホンダ・ホーン・エモジズ)」を発表した。
2018年モデルのオデッセイ・シリーズから標準装備されるこのホーンは、ドライバーの感情を安全に表現できるもので、ステアリングホイールのセンターパットに配置されたさまざまな種類のボタン操作により状況に応じたホーンを鳴らすことで、周囲とのコミュニケーションを図ることができる。ホーンの種類は「こんにちは」と発する「Happy Honda Honk」絵文字や、鳴らしても人間には聞こえないが、近づいてくる犬に警告できる犬の絵文字「Honda Dog」などをラインナップしている。
ホンダ・ホーン・エモジズの内容は、下記動画でも確認可能だ。
いずれも、現実的とは言い難いものの、登場しても決しておかしくないほどの内容。単に悪ふざけをしているとは思えない開発背景や作り込みは、なかなかのものだ。むしろ、こういったアイデアの中から、将来、現実のモデルや装備が生まれて来るのかもしれない。
最後に念のため。これらの装備やモデルは、4月1日のエイプリルフールのネタなので、くれぐれも鵜呑みにしないようご注意を。
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