デザインモチーフは308 GTS
2016年はフェラーリが日本に正式導入されてからちょうど50年目にあたる。これを祝し、今年はさまざまなイベントが日本各地で行われてきた。3月の「フェラーリ・レーシング・デイズ 鈴鹿」にはじまり、6月の「フェラーリ 北海道ラリー」、そして11月に京都で盛大に行われた「インターナショナル・カヴァルケード」。このアニバーサルイヤーを締めくくるプレス・カンファレンスが、東京・六本木にある国立新美術館にて12月13日に行われた。
まずはフェラーリ・ジャパンの代表取締役、リノ・デパオリ氏が挨拶。同氏はフェラーリと日本の歴史がはじまったのは1966年、まだ小さかったマラネロの本社にひとりの日本人が訪ねてきて「275 GTB」を注文したことからはじまったこと、現在日本が世界4番目の市場に成長していることなどを述べつつ、50年間の謝意を表現。
続いてイタリア本社のコマーシャル&マーケティング部門上級副社長 、エンリコ・ガリエラ氏が登壇。突然「フェラーリ・フォーリ・セリエ」と呼ばれる最大10台のみが生産される特別モデルの存在が明らかに。同氏はクルマの全貌を明かさぬままその特徴を蕩々と述べてゆく。そしてスピーチが終わると、いよいよ報道陣は屋外の特設ステージへと導かれる。そしてついにアンベール!
盛大に炊かれたスモークの中から現れたのは……「JAPAN+50th Anniversary」を意味する「フェラーリJ50」! クルマの詳細はこちらの記事【フェラーリが新型「J50」を世界初披露! それは日本上陸50周年を記念した超レアモデル】をご覧いただきたいのだが、そこにベースモデル488スパイダーの面影はほとんどなく、より低くシャープなボディが圧倒的な存在感を発揮。モチーフとなったのは1975年の308、とりわけタルガトップのGTSだそうで、確かにフロントフェンダーの造形やボディサイドを走るブラックのラインにはその面影が見て取れる。20 インチ鍛造アルミホイールもこの限定モデル専用設計だそうだ。
なお、お約束通り(?)限定10台はすでにVIP顧客に売却済みとのこと。気になる価格は250万ユーロ、約3億円とのことである。
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