2000年頃迄に生産されたクルマとバイク計84台が集結
去る9月11日(日)、新潟県は三条市にて「20世紀ミーティング」が開催された。このイベントは地元の若きヒストリックカー愛好家、片桐宏基さんを発起人として始まったもので、もともとはSNSなどでつながった地元クルマ好きのオフ会的なスタートだったが、地元の展示施設「KYOWA クラシックカー&ライフステーション」の協力もあり、徐々に本格的なイベントへと成長。今回で早くも四回目を迎えた。
メイン会場は前回同様、信濃川沿いのイベント・スペース「ミズベリング三条」の駐車場。さらにイベント当日には近接する「複合図書館まちやま」には、KYOWAクラシックカー&ライフステーション所蔵のダイハツ・ミゼットなどが展示されたほか、図書館の蔵書の中から自動車関連書籍や絵本などのコーナーが設けられ、サブ会場として本会場へシンクロさせる役割を担った。
メイン会場の「ミズベリング三条」の広い駐車場には、イベントの名称通り2000年頃迄に生産されたクルマとバイク計84台のエントラントが集結。ヒストリック・モーターサイクルも参加するというのは、この手のイベントとしては珍しく、バラエティーに富んだ車両が集う会場風景となった。
【写真62枚】新潟県三条市にクラシックカー&バイクが集結、イベントの詳細を写真で見る
メイン会場に目をやると、本イベントでは既にお馴染みの桜井さんのトヨタ・セリカLB1600GT(1975年)、藤木さんのロータス・ヨーロッパ(1972年)や、初参加のダイハツ・ミゼット(1971年)、シボレー・コルベットC3(1974年)、フィアット500ジャルディニエラ(1971年)等が目を引く。ジャルディニエラの和田さんは、昨年9月11日に注文した現車がイベント開催前日の19時に納車されて、滑り込みで間に合った由。また、ユーノス・ロードスター(1990年)やトヨタ・クラウン・コンフォート(2000年)など、比較的近年の車種が参加しているのもこのイベントならではの特徴だろう。
一方モーターサイクルの展示コーナーには、古くはホンダ・ベンリィC92(1960年)、スズキ・ウルフ(1970年)、カワサキW1S(1971年)、カワサキZ750RS(1974年)、ドゥカティ450デスモMk.3(1969年)などの国内外の名車から、ヤマハ・ジョグ(1983年)といった原付スクーターまで、多岐にわたる車両が参加。今回からプログラムに加わった『私の愛車紹介』の時間帯では、会場内をスタッフが回って各車のエンジン音を聴かせてもらう試みも行われ、元気なエンジン音が響くごとに会場内では大きな歓声が上がった。
また、エントリーしていたものの、部品調達が遅れ車検が間に合わずに開催2日前に不参加が決定となった米山さんのGMCシエラ(1991年)や、会場に辿り付く直前にエンジン・トラブルに見舞われてしまった今井さんのオースチン・ミニ・カントリーマン(1966年)などのエントラントもいて、これらは”ヒストリックカー・イベントあるある”なエピソードのひとつだろう。
残暑厳しい快晴の中、主催者側発表で約1万人という多くの来場者が、さまざまなヒストリーに彩られた展示車両を鑑賞し、また愛車との悲喜こもごもの物語をエントラントから直接聞いたりといった時間を共有しつつ、イベントは14時に無事閉会。今回成功裡に終わったことを受け、次回の20世紀ミーティングは2023年4月初旬開催を目標としているとのこと。
主催【KYOWAクラシックカー&ライフステーション】
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