タイ、バンコク市内に家を構える実業家のMさん。日本の文化が大好きで、ティントイのコレクションをしているほか、クルマ好きということで、ホビールームとガレージ空間を同居させたガレージハウスを建築した。きっかけはシンガポールに出張に行ったときに出会ったガレージの専門誌「ガレージライフ」 の創刊号(1987年創刊)とのこと。今までに見たことがないスタイルの雑誌に出会い、それから定期購読という形でタイの紀伊国屋書店でガレージライフをすべて購入しているというヘビーユーザーでもある。厳重なセキュリティに囲われた、門扉を開けて登場したのが超希少な1972年式のケンメリスカイラインGT-Rに、 2006年式ポルシェ・カレラGT 、ポルシェ959S などの超希少車。そのほか、ホンダNSXやポルシェGT3RSなどがガレージに並べられていた。
【写真18枚】モンキーもケンメリも! 究極の遊びガレージ拝見!
50台ものカーコレクション
Mさんは1997年にポルシェを購入して以来、ドイツ車を買い続け、それに匹敵するポテンシャルを持つ日本のスポーツカーにも興味を持ったとか。今や所有台数は50台を優に超えているそうで、自宅のガレージにはすべて入れられず職場や整備工場に分散させてクルマを所有しているそうだ。そのなかでもお気に入りの9台がM 邸に納められているという。約480㎡ある鉄筋3階建てのガレージハウスは、タイの建築デザイナーにガレージライフ誌を見せながら依頼、クルマが入る家というコンセプトで建てたと語る。
ブリキのオモチャや超合金ロボも!
ガレージ内を拝見して驚くのはクルマのほか、日本のブリキのおもちゃや懐かしい超合金ロボなど、すべて箱付きでコレクションケースに納められていること。そのほとんどが日本に旅行した際にホビーショップに立ち寄ってコレクションしていったものだそうだ。トイコレクションは1986 年からはじめたという筋金入りで、日本円でひとつ200 万円したものもあるそうだが、おそらく今ではその価値は途方もなく上がっているはずだ。別の部屋には鉄道模型のコレクションもあり、館全体がMさんの趣味部屋となっているのである。リビング、ガレージ、ダイニングスペースを間仕切った書棚にはガレージライフ誌の他、日本玩具の本、時計の本など2000冊を超える日本の雑誌が、整然と書棚に納められている。「日本語は読めないが、写真を見てガレージやブリキの玩具をいろいろ研究していった結果、このようなコレクションを収める住宅が完成した」とはMさん。「日本のガレージは限られた空間のなかで工夫をしてディスプレイしているところが非常に参考になる」とも。ガレージ上は吹き抜けにしてあり、2階からでもクルマを見渡せるなど、趣味空間を最大限に演出した設計も楽しく、まさに圧倒的な夢空間であった。
M邸
構造● RC 造3 階建て
ガレージ面積●約480㎡
ガレージ内のクルマ
2006 Porsche Carrera GT
1989 Porsche 959S
2011 Porsche GT3RS4.0
1992 Porsche CarreraRS
2004 Porsche GT3RS
1995 HONDA NSX-R
1967 FIAT 500 アバルト
2012 Smart ブラバス
1972 Nissan SKYLINE GT-R
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