「フィアット ファストバック」コンセプトの市販型プロトタイプか?
昨年から何度か目撃されている、フィアット新型モデル開発車両が再び出現した。捉えた最新のプロトタイプは、ボディをリフトアップ、分厚いプラスチックのクラッディングをまとっており、黒いメッシュグリルや、傾斜したDピラー、スィープバックしたフロントウィンドウなど、ボディのほんの一部しか見えない。
社内コードネーム「376」と呼ばれるこのプロトタイプの正体だが、1つはフィアットが2018年のサンパウロモーターショーで初公開した「フィアット ファストバック」コンセプトの市販型プロトタイプである可能性だ。Dピラー後部、ハッチバックの装着されている三角形のボックスの下には、ファストバック コンセプトで見られた傾斜したリアウィンドウが隠されているかもしれない。最新情報では、「トロ クーペ」という車名が与えられ、アメリカ、ブラジル、南アメリカ市場で発売される可能性があるという。
もう一つは、同ブランド伝統モデルである『ティーポ』の派生クロスオーバーの可能性がありそうだ。ティーポの登場は古く、1988年に発売。その後1994年に「ブラーボ/ブラーバ」にバトンタッチする形で翌1995年に生産終了となるも、2015年に復活。2020年には改良新型を発売したばかりだが、さらなるテコ入れがなされることになる。
トロクーペの場合、パワートレインは、1.0L直列3気筒がエントリーレベルの製品となり、上位には最高出力185psを発揮する新開発の1.3Lターボチャージャーエンジンがラインアップされるという。
いずれにしても、フィアットがこの分厚いカモフラージュを脱ぐのにもう少し時間がかかりそうだ。
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