ベントレーの新オプションは環境に優しい生産プロセスによる伝統的で持続可能な「ツイード」素材を採用
11月30日、ベントレー・モーターズはドアトリムにツイード素材を用いたオプションを新たに設定し「フライングスパー」、「コンチネンタルGT」、「ベンテイガ」に設定したことを発表した。
この新しいオプションは、ベントレーのビスポーク部門「マリナー」が手がける「マリナー・パーソナル・コミッショニング・ガイド」で展開するもの。マリナーによる無限のカスタマイズメニューに、ツイードという新しい高品質のテクスチャーが追加された。
ツイードの柄は4パターンを設定。英国の田園地帯にある緑をイメージした「チェルトナム」、スコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島の険しい海岸にちなんで名付けられた大胆なチェックパターンの「グレンプレード・トルスタビーチ」、そしてチャコールとサイドヘリンボーンのツイードは、より繊細でモダンな選択肢を提供する。
ツイードを用いるのは、実はベントレーにとってこれが初めてではない。サヴィル・ロウの仕立て屋であるハンツマンの協力を得て、フロントシートに「ペック62ツイード」を使用した「スポーツマン」仕様のベンテイガを製作した経緯がある。また、「コンチネンタルGTエクイストリアン・エディション」では、ドアインレイやリヤクォーターパネルに独特のダイヤモンドキルティングツイードを使用していた。
さらに2020年初頭に発表した限定モデルの「バカラル」には、センターパネルの側面やドアパネルにグレーのツイードが用いられ、独特の雰囲気を創出している。
ベントレーがツイード素材を採用するのは、持続可能なラグジュアリーモビリティのグローバルリーダーを目指す戦略「ビヨンド100」を実現するための取り組みのひとつ。今回設定されたツイードは世界的に有名な「LovatMill(ラバットミル)から供給されるもの。絵画のように美しいスコットランドのスコティッシュ・ボーダーズの町、ホーイックにあるラバットミルの工場は、ツイードが最も倫理的で環境に優しい方法で生産されている。
同工場は、地域の自然環境に悪影響をまったく与えない「乾式」生産施設。危険な工業用化学物質(AZO染料など)はなく、環境に配慮した用途の広いレイピア織機で織られている。さらに地域の電力消費量の90%は再生可能エネルギーによるもので、さらに高度なスキルを持つ従業員は施設から徒歩圏内で暮らしているため、二酸化炭素の排出量は最小限に抑えられている。
「マリナー・パーソナル・コミッショニング・ガイド」は、マリナーの経験豊かな腕の立つ職人がカスタマーの要望に応じて最適なカスタマイズプログラムを指南するもの。これによりカスタマーは、自身でカスタマイズメニューを選ぶより、短時間で仕様を決めることができるようになる。このたび設定されたツイード仕様のドアパネルのほか、ヘッドレストの刺繍や寄木細工のパネルなどを用意している。
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