7車がすべて最高評価の5つ星を獲得。新型CLAが総合安全性能の高さを証明
欧州の安全性評価機構であるユーロNCAPが話題のクルマの評価結果を公表した。今年4回目となる試験で俎上に上げられたのはメルセデス・ベンツの電気自動車(EV)であるEQC、新型メルセデス・ベンツCLA、BMW Z4、新型アウディA1、欧州で人気のフォード・フォーカス、フォルクスワーゲン・グループにあってTクロスと同じプラットフォームを持つシュコダ・カミク、かつて日本にも輸入されていた韓国ブランドのサンヨン・コランドの7車種。結果からいうと、7車ともに厳しくなったユーロNCAPの衝突試験、先進安全性能試験をクリアして最高評価の5つ星を得ている。
前回の試験ではテスラのモデル3が最高評価となり、EVの安全性能も安定した感があるが、新世代EVのEQCもメルセデスの名に恥じず5つ星を獲得。先進安全装備では前回最高得点を記録したテスラ・モデル3の94%にはおよばなかったものの、後席小児保護性能や歩行者保護性能ではテスラを上回り、安定した安全性能の高さを示している。アウディA1は先進安全装備では今回のトップだが、歩行者保護性能ではやや厳しい評価となっている。一方でBMW Z4は前席乗員保護性能でかなり高い評価を得ており、マツダ3が出している98%にはわずかに届かなかったものの、2位グループに入っている。
日本にも上陸したばかりのメルセデス・ベンツCLAは、小児保護性能が91%と最高得点を更新。EQCがわずか1ポイント差でCLAに続くが、以前試験されたGLE、Bクラスも90%の評価となっており、小児保護性能ではメルセデスが上位を独占している。さらに歩行者保護性能ではCLAと、アクティブボンネットを備えるBMW Z4がともに91%と最高得点を更新。なかでも新型CLAは、3項目で90%以上の評価を得ており、総合的に見て高い安全性能を確保していると見ていいだろう。
ちなみにフォーカスは2018年の試験で5つ星を得ながらも乗員保護性能で85%の評価しか得られていなかったが、シートとヘッドレストの改良により、高い点数を得てリベンジを果たしている
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