日本損害保険協会が調査結果を公表。1台当たりの盗難保険金支払額は400万円に迫る
最悪だった2003年の6万4223件に比べると2018年は8628件と7分の1以下に減った自動車盗難(クルマ本体の盗難)だが、まだ1日当たり23件の被害があることになる。その自動車盗難に関して保険会社の団体である日本損害保険協会が年1回のペースで行っている「自動車盗難事故実態調査」の結果を公表。2018年11月の1カ月間に起きた自動車盗難および車上狙いのうち、保険金が支払われた事案から被害額などを割り出したもので、今回は車両本体盗難277件、車上狙い364件を対象に被害状況などを分析している。
1件当たりの平均被害金額は車両本体・未発見が396万円、車上狙いが25万2000円と、車両本体盗難は2017年調査の306万円から90万円も上昇。一方で車上狙いは10万円ほど低くなっている。それだけ高級車の被害が増えているようで、車種別の盗難件数は、2016年、2017年とトヨタ・プリウスが最多だったのに対し、2018年はレクサスが66件で最多となり、41件のプリウスを20件も離している。続いてトヨタ・ランドクルーザーの35件、トヨタ・ハイエースの17件と続く結果となっている。
同団体がまとめた2018年の年間データでは盗難被害最多はプリウスの912台で、次いでハイエース、ランドクルーザー、いすゞ・エルフの順なので、先述の保険金支払い件数とは違いがあるが、ここにきてレクサスが狙われやすいクルマとなってることは数字が物語っている。レクサス車のオーナーは一段と気をつける必要がありそうだ。
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