各社/各ブランドの個性輝くキットが勢揃い
模型メーカーのプラッツが取り扱う海外各社の製品のうち、8月発売となる新製品について、以下お知らせしよう。
まずは、主に1970年代以降のNASCARを精力的にキット化しているサルビノスJRモデルズの製品から。画像上段左は、1/24スケールの
「ライアン・ブレイニー #12 アドバンス オート フォード マスタング NASCAR 2023」。
2023年のチャンピオン、ブレイニー(チーム・ペンスキー)のマシンだ。サルビノス~ではすでに、ボディアーマー、デュラセルのカラーリングで同年のブレイニーのマシンをキット化しているが、これはアドバンスオートパーツの仕様。同社のサポートで出場したのは、ポコノ(7月)、デイトナ(8月)、ブリストル・ナイトレース(9月)の3戦であった。
続いては今年・2024年のマシンをキットとしたもので同じく1/24スケール。マスタングの次(画像上段中央)から順に、
「オースティン・ディロン #3 バスプロ シボレー カマロ ZL1 NASCAR 2024」
「カイル・ラーソン #5 ヘンドリックカーズ シボレー カマロ ZL1 NASCAR 2024」。
下段は左から
「カイル・ブッシュ #8 チェダース シボレー カマロ ZL1 NASCAR 2024」
「ウイリアム・バイロン #24 ラプター シボレー カマロ ZL1 NASCAR 2024」
「アレックス・ボウマン #48 アリー シボレー カマロ ZL1 NASCAR 2024」。
マスタング、カマロともに「NEXT GEN(ネクスト・ジェネレーション)」と呼ばれる現行のNASCAR用マシンが再現されたキットであり、左右独立へと進化したリアサスペンションを持つシャシーなどの特徴を、組み立てを通じて楽しむことができる。
以下は同じくサルビノスJRモデルズから、1980年代のマシンのキットだ。いずれも1/24スケールで左から、
「カイル・ペティ #7 セブン-イレブン ポンティアック グランプリ NASCAR 1983」
「”ジュニア ジョンソン レーシング” ダレル・ウォルトリップ #11 / ニール・ボネット #12 シボレー モンテカルロ NASCAR 1984」
「ティム リッチモンド 25 フォルガーズ シボレー モンテカルロ NASCAR 1986」。
“ジュニア~”はデカールが選択式で、No.11/No.12どちらかで仕上げることができる。リッチモンドのモンテカルロは彼がシーズン3位に輝いたときのマシンだ。以上、NASCARのキットはいずれも11,880円(税込、以下同様)。
最後はインディーカー・シリーズの1/20スケール・キットで、
「インディカー チーム・ペンスキー “スコット・マクラフリン” 2023 インディ500」。
2023年のインディ500でマクラフリンがドライブしたマシンである。現代のインディカーは、シャシーはダラーラ、エンジンはホンダかシボレーという状況だが、ペンスキーはシボレーを使用しており、キットでもシボレーのV6ツインターボをはじめとして実車のディテールがしっかりと再現されている。価格は16,500円。
AMTからは60sの美しいクーペとカスタム・ピックアップ
1960年代の車種がふたつ、AMTから登場する。画像左は、
「1966ビュイック リビエラGSハードトップ」。
1966年当時の同ブランド製同車キットを模した(そのままの復刻ではない)パッケージだが、中身は当時のではなく1990年代発表のリメイク版(フルディテールモデル)の金型を使用した再販で、フレームをフロアと別体としたシャシーや、細かな再現ぶりの425-cidエンジンなど、緻密な仕上がりを満喫できる。インジェクションやオプションホイールもセットされ、カスタム仕様としても制作可能だ。
その右の画像3点は、
「1960 シェビー アパッチ ピックアップ ストリートマシン」。
”アパッチ”はこの世代のシボレーCシリーズでも1960-1961年型のみに使用されたペットネームで、より大型のモデルには“バイキング”、 “スパルタン”の名があった。こちらもリビエラ同様に1990年代の金型によるフル再現モデルとなっているが、カスタム仕様のみのパーツ/デカールがセットされており、ストックには組めない。どちらのキットも価格は8,580円。
MPCからはマルチなマーベリックとフォード・ピックアップ
AMT同様にラウンド2傘下に収まったMPCブランドからは、こちらのちょっと派手な2モデル。いずれも1/25スケールで、画像上段は、
「オハイオ・ジョージ・モントゴメリー マルチ マーベリック ファニーカー」。
フォード・マーベリックをベースとしたドラッグレーサーで、ホイールベースを変更することによりAA/ガス・クラスとAA/アルタード・クラスの2レギュレーションに対応できた実在の車両のキット化だが、このギミックが実車そのままに再現されている。フロントフェンダーがボディと別部品になっており、完成後もこれを差し替え、シャシーを伸縮させることによって、ふたつのスタイルが楽しめるというモデルなのである。
もうひとつは下段の、
「1953 フォード ピックアップ フリップノーズ」。
フロント周りの構成からも分かる通りカスタム仕様のキットだが、1950、1960年代のカスタムスタイルではなく1970年代のそれを再現したもの。パッケージの雰囲気からも伝わるが、1970年代の製品をほぼそのままに復刻した製品となっている。ベースとなっているのは1953年型のフォードF-100。両キットともに、価格は8,580円である。
クラシカル極まりないトラックがアトランティスから登場!
モノグラムやレベルなどの過去のキットをあらためて現代の世に送り出すアトランティスからは、
「マック ブルドッグ 1926年型 ステーキトラック」。
元は1976年にモノグラムから発売された1/24スケール・キットの再販であり、この当時のマック特有の、ラジエターをエンジンの後ろに置いたレイアウトによる独特の外観や、直列4気筒エンジン、チェーン駆動のシャシーなど、その特徴を漏らさず再現している。10,120円。
また、アトランティスからは完成品のディスプレイなどに便利そうな展示ベースも登場。1/24スケール程度のカーモデル1台を置くのにちょうど手頃なサイズで、画像中央から右に
「1/24-1/25 カーモデル ディスプレイベース 舗装路面」
「1/24-1/25 カーモデル ディスプレイベース 石畳路面」
の2種類があり、価格は各4,180円。
フランス車のみならず何を載せてもキマるトレーラー
最後に、フランスのエレールからは
「1/24 カートランスポート トレーラー」。
乗用車1台を載せるのに手頃なサイズのトレーラーを再現したキットで、パーツ点数86点に及ぶという本格派。ピックアップなどの小型トラックだけでなく、乗用車に牽引させてもよいだろう。スロープのパーツも付属して、価格は7,920円。