【国内試乗】追加されたV8モデルの走りは重量を感じさせないほど軽快!「ランドローバー・ディフェンダー90」

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2024年モデルでラインナップを拡充してきたディフェンダーだが、今回トップモデルとなるV8モデルを試す機会を得た。最高出力525psを誇る5L スーパーチャージャーユニットは、どんな新しい価値を提供してくれたのか?

動力性能だけでなくハンドリングもスポーティ

今年4月に発表された2024年モデルで、「90」に3L V6のディーゼル、「130」に5人乗りグレードが設定されるなど、ラインナップを大幅に拡充してきているディフェンダー。今回はそのうちの目玉のひとつとなる5L V8スーパーチャージャーユニットを搭載した「ディフェンダー90カルパチアンエディション」に試乗することができた。

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試乗車はカルパチアンエディションという’24年モデル限定のグレードで、ボンネットとテールゲートがピアノブラックに装飾されている。

注目のパワーユニットは、最高出力525ps/6500rpm、最大トルク625Nm/2500-5500rpmを発生。0→100km/h加速5.2秒、最高速度240km/hという、2.3トン超のボディを感じさせないパフォーマンスを誇る。

「90」と「110」に用意される5L・V8スーパーチャージャーエンジンは、最高出力525ps、最大トルク625Nmを発生。90では0→100km/h加速5.2秒もの動力性能を誇る。

エクステリアでは、マトリックスLEDライトやグロスブラックのブレーキキャリパー、そして左右2本出しのテールパイプなどが識別点。一方インテリアでは、ステアリングホイールがスウェード表皮になり、パドルシフトが装備された。またシートもレザーとスウェードのコンビネーションとされ、走行モード切り替えシステムのテレインレスポンスには、新たに「ダイナミックプログラム」が追加されている。

エキゾーストは左右2本出しのテールパイプとなり、V8ユニットならではの迫力あるサウンドを味わうことが可能だ。

このV8モデル、他グレードとの違いは、エンジンを始動しただけですぐにわかる。なぜならスタートボタンを押すと、ブォンと快音を響かせるからだ。そして走り始めて驚いたのは、その車重を感じさせないほどの加速性能。アクセルを軽く踏み込みだけですぐさまトルクが立ち上がり、滑るように走り抜けていく。

テレインレスポンスにはダイナミックプログラムが新設定。

ハンドリングは、ノーズの重さこそ多少感じるものの、短いホイールベースのおかげでキビキビと走らせることが可能。まるでスポーツカーに乗っているような錯覚に陥ってしまうほどだ。
価格は1598万円~と、ディフェンダーの中では高価格帯だが、それなりの価値はあると感じたV8モデル。ただし純エンジン車ゆえ、実燃費は5km/L台と、ガソリン代は気にしなければならないが……。

【Specification】ランドローバー・ディフェンダー90 カルパチアンエディション
■車両本体価格(税込)=15,980,000円
■全長×全幅×全高=4510×1995×1970mm
■ホイールベース=2585mm
■トレッド=前:1700、後1685mm
■車両重量=2310kg
■エンジン型式/種類=508PS/V8DOHC32V+スーパーチャージャー
■内径×行程=92.5×93.0mm
■総排気量=4999cc
■最高出力=525ps(386kW)/6500rpm
■最大トルク=625Nm(63.7kg-m)/2500-5500rpm
■燃料タンク容量=90L(プレミアム)
■トランスミッション形式=8速AT
■サスペンション形式=前後:Wウイッシュボーン/エア
■ブレーキ=前後:Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前後:275/45R22(8.5J)

問い合わせ先=ジャガー・ランドローバー・ジャパン 0120-18-5568

リポート=相澤隆之 フォト=浅石祐介 ルボラン2024年2月号より転載

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