ユニットガレージをカスタムで! クルマと雑貨の趣味を反映した、”自分色”のガレージ。【ガレージライフ】

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短時間で建築できるスチール製のユニットガレージ「稲葉製作所 ガレーディア」。Tさんはオプションも選択してカスタマイズ。

茨城県で建築関連の仕事をしているTさん。1年前に奥様に1966年式「VW タイプ3」を購入、そしてご自身には1957年式「VW タイプ1」という、いずれも60年以上も前に製造したクラシックカーを購入したことから、ガレージ購入を考えた。

シャッターが付いたガレージに保管したいと考え、いろいろなメーカーからカタログを取り寄せたそうだ。建築関係ということもあり、ユニットガレージであれば、時間があるときに自社施工ができると考えた結果、「稲葉製作所」が発売しているユニットガレージ「ガレーディア」を注文することになった。

【写真17枚】オプションパーツとカスタムで、個性を活かしたガレージが完成。

稲葉製作所のガレーディアはサイズのラインナップが豊富でほしいサイズに合わせて選べることや、ドアの位置が指定できたり、オプションで結露防止のパネルがあったりなど、バリエーションが豊富なことが、ガレーディアを選んだ最大の理由だそう。

サイズはクラシックカーが2台入る「6,280mm×6,204mm」を選び、基礎を打ってから説明書を見ながら約2日間で躯体は施工している。そこからTさん流のガレージコーディネートがスタート。腐食に強い粉体が塗装されていたが、ガレージの前に倉庫として建築していた建物と色を合わせるため、躯体はダークブルーで色を合わせて、建築後に塗装。

床の塗料は床専用の「アトムハウスペイント」の「フロアトップ」を施工。そして壁面は熱対策として20mmのスタイロホームを施工し、その上にレッドシダーにて縦張りで貼り合わせている。屋根の梁を避けて1枚の板で施工することにこだわった。

スタイロホームは住宅にも使われる断熱材で、冬の寒さはもちろんのこと夏の暑さも断熱効果があるため、クルマの保管する場所にはコストがかかるが、壁面の施工時に同時に導入している。また、工具などを壁面に接触させてもキズがつかないよう、腰高までアルミ縞板を施工。細かなところまで考えて自社にて施工した。

そこまで工事を終えて、ようやく2台のクルマをガレージに迎え入れ、そこからさらに、ガレージに関するアイテムを設置した。TOOL BOXはもともと、隣のガレージで昔から使っていたものを使用。ショーケースはVWに関するコレクションをディスプレイするため、ユーズドのものを探して譲ってもらっている。

そして天井に張りめぐされたVWのフラッグは、奥様とご主人でキルト素材でミシンを使って自作したもの。2人のVWの愛車がガレージに収まることを記念して、製作されたものだ。もともと、ご夫婦ともにアメリカン雑貨が好きなこともあり、雑貨の趣味もクルマの趣味も反映された2人の空間になった。アメリカンに染まったガレージは、ヴィンテージアメリカン雑貨がディスプレイできる場所にもなった。

クラシックカーの対敵、湿気対策を施したユニットガレージ。

ユニットガレージを利用したことで、打ち合わせの時間も省けカスタムする時間が割けた、とはTさん。オプションパーツを入れてオリジナリティある壁面にしたことで、ガレージの中は木製のキットガレージを建てたような感覚になることも。エアコンも完備しているので、クラシックカーに大敵である湿気対策も、ばっちりだ。将来はガレージの前に事務所を建築して24時間、クルマを見れる環境にしたいと考えている。

最近ではクラシックカーを手に入れたことで、クルマのミーティングやドラッグレースにも参加しており、これまでとは異なる友人たちと会うことが楽しいという。フォルクスワーゲンに乗ることで、また新しい楽しみ方を発見したようだ。クラシックカーを2台入れるためのガレージでもあるが、友人たちとコミュニケーションを図る場所になるに違いない。

◆PLANNING DATA
 施主:Tさん
 家族:4人
 所在地:茨城県
 敷地面積:約400坪
 ガレージ面積:約38平米
 外装/内装仕上げ:スチール/レッドシダー

◆OWNER’S CHECK
・一番気にいっているところは?
 インテリアとしてレッドシダーで仕上げて、キシラデコールの仕上げをしてうまく施工ができたところが気に入っています。
・ちょっと失敗したところは?
 当初は天井まで熱対策としてレッドシダーを貼ってしまう計画もありました。ただし、天井高が低くなるのでやめました。
・読者へのアドバイスを!
 所有しているクルマによってガレージのイメージは大きく変わります。雑誌などでいろいろ研究して建てるのは面白いですよ。

Photo/Masatake-ISHIKO(石河正武)Text/Jun-ISHIHARA(石原 淳)

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