これぞ天才の仕事!その才能の煌めきに模型で触れる!アオシマ製プラモ「パガーニ・ウアイラ」後編【モデルカーズ】

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工芸品的スーパーカーの歩んだ軌跡

パガーニ・ウアイラの実車とアオシマ製プラモデルについては、前編の記事(下の「関連記事」参照)においてすでに述べた。組み立ての続きについては画像のキャプションをお読みいただくこととして、ここでは、ウアイラのバリエーション(限定モデルやワンオフモデル含め)について簡単に説明していきたい。

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まず触れなければならないのは、2016年のウアイラBCであろう。これはエンジンをさらに30psほどパワーアップした(760ps)バージョンで、さらにトリポッド・アクスルシャフトや軽量アルミニウム製サスペンション、電子制御アクティブデファレンシャルなどが具わっている。外観では、大きなリアウィングが装着されているのが特徴だ。さらにそれだけでなくボディパネル全てがBC専用のものとのこと。なお、BCの車名は、パガーニ最初の顧客となったベニー・ケイオラ氏の頭文字を取ったものだという。

同年には、サーキット走行に特化したパッケージであるパチェット・テンペスタも発表されている。パワーユニットには変更はないが、サスペンションのセットアップやアルミホイールは専用のものとなり、チタン製のエキゾーストを装備。フロントスプリッターやリアディフューザーも装着され、外観もひと味違う仕上がりとなっている。このパッケージは、既存の個体に後付けすることも可能であった。なお、アオシマ製ウアイラではこのパチェット・テンペスタのみバリエーションとして製品化されている。

ワンオフモデルとして特記しておくべきは、2017年に公開されたランポであろう。これはガレージ・イタリア・カスタムのラポ・エルカン氏のために造られた1台で、最大の特徴は、フィアット・タービナ・コンセプト(1954年)にインスパイアされたというオレンジ/ホワイトのカラーリングである。インテリアはチェッカーブラウンとゴールドで仕立てられており、非常にゴージャスなムード。なお、ランポとはイタリア語で稲妻を意味する言葉だ。

ロードスターやロングテールなどボディ形状にも変化
2017年には、トップを取り外し可能としたロードスターを100台限定で発売。オープン化に伴いドアの開閉機構が改められているほか、エンジンも760ps仕様のものを搭載している。2019年にはこのロードスターをベースにサーキット志向としたモデル、ロードスターBCを発表。モノコックにはカーボンチタンなどが採用されボディ剛性を向上、エンジンにはさらなるチューニングが施され、最高出力は802psにまで達している。40台限定生産と発表されたが、実際に生産されたのは21台だったようだ。

エンジン出力がさらに向上、827psにまで到達したのが、2020年に発表されたイモラである。ネーミングの由来はあのイモラ・サーキットであり、塗装の見直しなどによる徹底した軽量化も行われる一方で、公道でも運転のしやすい究極のパガーニを目指したというこのモデルは、5台のみの限定生産とされた。2021年には、イタリア空軍のアクロバットチーム、フレッチェ・トリコローリの60周年を記念したトリコローレを公開。赤白緑の3本線がボディサイドに入るだけでなく、エアロパーツにも徹底した見直しがなされている。これはたった3台の限定生産だった。

2021年には、サーキット専用モデルがウアイラRの名で登場。この30台限定生産車には、850psにまでパワーアップされたNAの6Lエンジンが搭載されるほか、新開発の6速シーケンシャル・トランスミッションが組み合わされ、ボディはさらに徹底的に軽量化されて重量1050kgにまで抑えられている。

独自のボディフォルムを持ったビスポークモデルとして触れない訳にはいかないのが、2022年に発表されたコダルンガだ。これは1960年代のポルシェ917などを彷彿とさせるロングテール・ボディが最大の特徴。840psのエンジンが搭載されており、5台のみの生産とされる。以上、ここで触れた以外にも様々な特別仕様、ワンオフモデル等があり、また上記のものの中にも独自のネーミングを持つ有名な個体が存在する。アオシマ製プラモデルをベースに、そうした車両の再現に挑むのもまた楽しいのではないだろうか。

作例制作=北澤志朗/フォト=服部佳洋 modelcars vol.257より再構成のうえ転載

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