角型ライトの採用で現代的な顔つきに!「252型系プレジデント」、マイナーチェンジを実施!【41年前の今日、こんなことが…】

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インテリアやリアサスペンションも一新

この記事の公開日は2023年11月15日。今から41年前の今日――すなわち1982年11月15日にマイナーチェンジを行った名車をご存じであろうか? 答は、252型系・日産プレジデントである。

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プレジデントの登場は1965年のこと。「V8エンジンを搭載した初の国産車」という地位こそトヨタのクラウンエイトに譲るものの、派生モデルではない3ナンバー高級車としては、日本で初めての存在だった。直線基調のボディスタイルから分かる通りアメリカ車的な性格を強く持つもので、エンジンはV8 4Lあるいは直6 3Lを搭載する。レイアウトは無論FRで、サスペンションは前ダブルウィッシュボーン/後ろリーフリジッド。

この初代プレジデント(150型系)は1973年にフルチェンジ(実態はビッグマイナーチェンジ)を行い、二代目(250型系)へと進化。250型系は、フロントマスクに大きなセンターグリルが装着されるなど、押し出しの強いデザインへと変更されたが、実際にリアオーバーハングが延長されてボディは大きくなっている。これはトランクルーム容量に不満の声が大きかったためでもあった。同時に排気量も4Lから4.4Lへと拡大(Y40型からY44型へ)されて、あらゆる意味で日本最大の高級車となった。その後、2度の排ガス規制対策を受けて型式名は251、252と変化している。

1982年11月15日のマイナーチェンジでは、外観ばかりでなく機構面にも小さくない変更が加えられた。まずエクステリアで目につくのは、ヘッドライトを丸型4灯から角型4灯へと改めたことだが、そればかりでなくグリルにも手が加えられて奥行きを増し、またバンパーのラバープロテクターも幅広くなっている。最高グレードであるソブリンには、直立式のフードマスコットが装着されるようになった。

インテリアではダッシュボードの形状を一新。それまでは1960年代的な横一線のデザインであったが、このマイチェンではメータークラスターを空気吹き出し口などと一体化し、逆に助手席側は低さを抑えた形状として、アップデートを行っている。このダッシュボードやステアリングホイールなどはシートやドアトリムと同系色となり、インテリアのトータルカラーコンビネーション化もなされた形だ。

もちろん装備も充実、一層豪華に!
機構面で最も大きいのはリアサスペンションの変化で、従来は初代以来のリーフリジッドを採用していたが、このとき4リンクコイル式(パナールロッド付き)へと変更されている。フロントサスペンションにも細かな改良がくわえられ、これにより「一段と快適な乗心地を実現した」としていた。ほかにも、Y44エンジンにはECCS(エンジン電子集中制御システム)を装着し燃費を向上。燃料タンクの大型化(75Lから95Lへ)なども行なわれている。

グレード構成は従来通り下からタイプC、タイプD、ソブリンの3種類だが、装備の充実化ももちろん進められ、デュアルオートエアコンや後席3点式ELRシートベルト、自動車電話用電源回路が新たに備わったほか、タイプD以上には電子チューナー、前席カセットデッキ、リヤオーディオコントロール、車速検知式集中オートドアロック、後席中央用2点式シートベルトを装着。ソブリンはリヤエアコンがピュアトロン(空気清浄器)内蔵のものとなるほか、TVチューナー、後席録音機構付きカセットデッキ、ラジオスイッチ連動式パワーアンテナ、8スピーカーなどが装備された。

トランスミッションはコラム式の3速ATのみで、当時の車両価格はタイプC(フロント手動デュアルシート仕様のみ)が451.3万円、タイプDが手動デュアルシート仕様で507.2万円、手動セパレート仕様で507.2万円、電動セパレート仕様で519.4万円、ソブリン(電動セパレート仕様のみ)が574.3万円となっていた(いずれも東京地区の価格)。

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