イーロン・マスクの夢とビジネス。「テスラが人間の脳とコンピューターを繋げる!?」【テスラファンブック】

独創的なアプローチとタフな精神で世界を驚かせ続ける時代の寵児イーロン・マスク。テスラで自動車業界の風景を変えた彼は、ほかのビジネスにおいて、どのような夢を叶えようとしているのだろうか。

Q:テスラが人間の脳とコンピューターを繋げる!?
A:イーロンは、実現に向けて進めています。

「ニューラルレース」。イーロン・マスクは、人間の脳とコンピューターをつなぐインターフェースである「ブレイン・マシン・インターフェース」のことをそう呼んだ。ニューラルは「脳神経」、レースは「超薄型のメッシュのような糸」を意味する。機械的で武骨な「ブレイン・マシン・インターフェース」という言葉よりも、「ニューラルレース」はレースという美しい響きが印象的だ。

実は、ニューラルレースとはSF小説家イアン・バンクスによる造語。彼の小説に登場するインターフェースの名を、イーロンは自社製品に名付けた。「ニューラリンク」は、そのニューラルレースを開発しているイーロンの会社なのだ。彼が発表したニューラルレースは、人間の髪の毛より細い5〜50ミクロンという極細の糸状の電極で、25セント硬貨ほどの小さな端末。

脳や脳血管を傷つけないよう、それらを避けて埋め込まれるようになっていて、ニューラリンク社はニューラルレースを埋め込む手術用ロボットも作った。脳に埋め込まれたニューラルレースは、脳内の神経細胞の活動電位を記録し、この活動電位が変換、整理され、ブルートゥースなどのワイレヤス信号でコンピューターに送られる。これで、脳の活動情報がパソコンとつながるわけだ。

2022年にイーロン・マスクがプレゼンしたニューラリンク社のイベント「ShowandTell」では、ニューラルレースを頭に埋め込まれたサルが、一切キーボードに触れることなく「思うだけで」モニター画面上のカーソルを自由自在に動かし、世界中を驚かせた。

サルの脳に埋め込まれたニューラルレースから、脳内の神経細胞の活動電位を読み取り、その情報通りにカーソルが動いたのだ。いずれニューラルレースを埋め込んだ人類は……続きは、『TESLA FAN BOOK』で!

タイトル:『TESLA FAN BOOK テスラについて知っておきたい100のこと』
 定 価:1,650円 (本体:1,500円)
 ページ数:148ページ オールカラー
 発行年月日:2023年3月29日(水)
 Amazon 商品ページ: https://www.amazon.co.jp/dp/4777026825 
 ネコ・パブリッシング内の紹介ページ: https://www.neko.co.jp/magazine/tesla-fan-book 

TEXT:来嶋勇人

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