トミカサイズで税込14,850円!? でも手に取ったら思わず納得の高解像度モデルカー

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本ページで完成品モデルカーを紹介することになって、1番にピックアップしたのがハイエンド・ミニカーメーカーの『メイクアップ』が誇る、超精密1/64スケール・ブランド、『タイタン』からリリースされたばかりのシンガー911だった。

当時は1/64スケールのハイエンド・ミニカーという物自体が珍しく、『メイクアップ』サイドも驚くほどの反響があったと訊く。今回は同ブランドのシンガー関連アイテムの新作「DLS」のリリースが決定したとのことで早速フィーチャーしてみたい。

シンガーポルシェはポルシェ964をベースに、アメリカはカリフォルニアにある『シンガー・ヴィークル・デザイン』が”再構築”したレストモッドだ。車体は中古の964をべースにしているが、新車同様にレストアした上で車体剛性アップや、カーボン他マルチマテリアルを駆使して軽量化するなどアップグレードしている。

さらに灯火類や前後バンパーなどを911初期のナローポルシェ風にダウンデートしているのが特徴。エンジンの仕様や内外装はオーナーの好みでビスポークが可能で、数千万円という高額車ながらも世界中のセレブから数年分のバックオーダーを抱えるほどの人気車となっている。

【写真6枚】彩色もインテリアの塗装も、細部まで抜かりない! 

そんなシンガーポルシェのエボリューションモデルとして2017年に発表されたのがDLSだ。DLSが意味するのは「Dynamics and Lightweighting Study」で、読んで字のごとく軽量化とさらなるパフォーマンスアップが図られている。車重は990kg! 

これにポルシェのレジェンダリーなエンジニア、ハンス・メッツガー氏も開発にジョインした500馬力を発生する4リッター自然吸気エンジンを積んでいる。かのウィリアムズも開発に参画していると訊けば、DLSが”単なる中古の改造ポルシェ”とは一線を画していることがお分かりいただけるだろう。ちなみにお値段は約2億円だそうだ。

メイクアップでは先にリリース済の同車の1/18や1/43の原型データをベースに、1/64スケールへと”圧縮”。その大きさ故に、物理的に表現出来なくなる部分もあるが、基本的には1/18や1/43と遜色ないレベルにまで解像度を高め、細密なパーツ分割を行っている。

車体はシャープ細密な造形に向いたレジン製で、ヘッドライトやドアハンドル、給油口はホワイトメタル製鋳造部品に実車同様に電着のクロームメッキを施している。ホイールのリムにはアルミ製削り出し部品をセットして質感と真円性を追求。

彩色も鏡面仕上げのボディはもちろん、レザーのような質感を再現したインテリアの塗装など、細部まで抜かりない。内装にはカーボンパターンのデカールが貼り込まれているなど、虫眼鏡を使ってでも、ディテールを観察したくなる見応え満点のモデルカーだ。

サイズは縮小するが、クオリティの一切は落とさない。それは1980年代にメルセデス・ベンツが190Eシリーズ(W201)をリリースした際に世の自動車ファンを魅了したロジックに似ているといったら言い過ぎだろうか。

◆商品ページ
 https://www.makeupcoltd.co.jp/products/detail/1435 
◆メイクアップのシンガーポルシェ一覧はこちら
 https://www.makeupcoltd.co.jp/products/list?category_id=&name=singer  

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