MINIは現在、次世代ラインナップの主力への期待を込め、ブランド史上初となるフルエレクトリック(BEV)SUV『Aceman』(エースマン)を開発中だが、その詳細が明らかになってきた。
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ヨーロッパでの高温テスト中を捉えた最新プロトタイプは、これまでの黒地に黄色の変装に代わるファンキーなカモフラージュをまとっており、昨年のミニ エースマン コンセプトの基本的な特徴を保持している様子がうかがえる。
そのフロントエンドでは、完全に覆われたグリルとバンパー下部の吸気口の両側にある、フロントバンパーのサイドインテークが初めて確認できる。ヘッドライトのアウトラインは偽装されているが、丸みを帯びた六角形で、フェンダー付近に配置されているようだ。
側面では、ホイールアーチの周りのプラスチッククラッディングの角張った処理が見てとれるほか、足回りには、ダブルスポークデザインと、ダイヤモンドカット仕上げを特徴とする新しい大径アロイホイールが装着されている。またリアエンドでも変化がみられ、ラインナップ全体で共有される、特徴的なユニオン ジャックLEDグラフィックがはじめて露出している。さらに、大型ディフューザーを組み込んだリアバンパーがより鮮明に見えるようになったことから、このプロトタイプがパフォーマンス志向のスポーツグレードの可能性がありそうだ。
内部インテリアでは、ダッシュボードから突き出た大きな円形のインフォテインメントタッチスクリーンを搭載。この機能は将来のすべての今後MINIモデルで共有され、「Spike」という名前の新しいパーソナルアシスタントが統合される。
市販型では、BMW「X1」とプラットフォームを共有すると思われ、ハッチバックとクロスオーバーの間に位置する。この2台は内燃および電動パワートレインを搭載して販売されることが予想されているが、エースマンは純粋な電動モデルとなる。 最新情報によると、2つのバリエーションで提供される予定で、ベーシックモデルとなる「Aceman E」では、最高出力181psを発生するフロント電気モーターを搭載、40kWhのバッテリーパックを積み、WLTPサイクルでの航続距離は186マイル(300km)に達する。上位モデル「Aceman SE」では、最高出力215psを発揮、より大型の54kWhのバッテリーを積み、WLTPサイクルでの航続距離は249マイル(400 km)を誇る。
NINIは、今年9月にミュンヘンで開催される「IAA モビリティ2023」にて、ハッチバックとクロスオーバー新型を発表、その半年後にエースマンのワールドプレミアを計画していると思われる。