「脱炭素に一番近い”屋久島”」でアウディが「未来の島づくり」への参画を発表!

次世代に向けて新たなるスタート

アウディジャパンがまた、次世代に向けて新たな活動を始める。鹿児島県屋久島町との間で「持続可能な未来をつくるための連携協定」を結んだ。その詳細発表を踏まえて、報道陣向けに「アウディ・サスティナブル・フューチャー・ツアー」が屋久島で開催された。
同ツアーはこれまで、岡山県真庭市でバイオマス発電を、また岩手県八幡平市で地熱発電の現場を巡ったが、今回は水力発電を主体とする離島の社会課題と屋久島の自然に触れる内容だった。

屋久島といえば、一説には樹齢7000年以上とされる「縄文杉」や、「白谷雲水峡」などの人気観光スポットなど、日本で最初に世界自然遺産に登録された自然豊かな離島だ。そんな屋久島の電力は、99.6%が水力発電によって賄われている。
屋久島の水力発電の歴史は古く、地元企業である屋久島電工が昭和20年代後半からダムと発電所の建設や維持管理を行い、段階的に規模を拡大してきた。
ここで得られた電力の約2割を、島内の住宅や事業者などに九州電力等の配電システムを使って送られている。残り約8割は、屋久島電工が自社事業のために使うという仕組みだ。

今回のアウディ・サスティナブル・フューチャー・ツアーでは、地元唯一の高校である、鹿児島県立屋久島高等学校でアウディジャパンがグローバルにおけるBEV市場の実状などについて出張授業を行った。
その後、同校生徒の一部、屋久島町の職員、アウディジャパンやアウディ販売企業であるファーレン九州の関係者、そして我々報道陣が屋久島町役場の会議施設に集まり、アウディジャパン主催の「未来共創ミーティング」を実施した。その中で、前述の連携協定は発表されたのだ。具体的には、交流200V/出力8kWの普通充電器を島内4ケ所に合計7基を寄贈する。
また、「Q4 e-tron」を使うレンタカー事業をTHE HOTEL YAKUSHIMAを基点に今秋から合計5台導入。価格については、一般的な高級レンタカーに比べるとかなりリーズナブルな価格設定を目指すという。
同じく「Q4 e-tron」を町役場の公用車と屋久島電工の社用車としてそれぞれ1台を貸し出す。そのほか、島の未来を担う地元高校生向けとして、フォルクスワーゲンジャパン豊橋本社や東京での施設などでの課外学習の機会を2024年3月までに提供する。

アウディジャパンは、サスティナブル・フューチャー・ツアーを基軸とした、様々な地域と連携する活動を単なる商品PRや企業PRの一環として捉えていない。
積極的なBEV化を筆頭としたカーボンニュートラルを強力に推進する企業として、未来について話し合う「仲間づくりの場」を持続的に実施していく方針だ。

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