島内でのEV普及を支援。充電インフラ拡充、観光、環境教育等、包括的な取り組みを予定
アウディ ジャパンは、屋久島町(鹿児島県熊毛郡)、アウディ正規販売店を運営する「株式会社ファーレン九州」の三者間で、屋久島における脱炭素による地域振興、貢献を目指す包括連携協定の成立に向けた基本合意書を締結した。今後、EVの普及により屋久島の脱炭素をさらに推進させるとともに、地域住民や観光客を包括的にサポートする取り組みを行っていくという。
今回の屋久島町との包括連携協定に向けた基本合意書の締結は、アウディが世界で進める脱炭素および再生可能エネルギーの活用による環境貢献や、教育を始めとした地域貢献を目的としており、アウディ ジャパンのEVシフトや地域振興へのコミットメントを示すものとなっている。
アウディ ジャパン、屋久島町、ファーレン九州の3者間で成立に向けて準備を進めている包括連携協定では、すでに島のほぼすべての電気を水力発電で賄っている屋久島において、EVの普及によりさらに脱炭素を推し進めるために、「8kW普通充電器の設置」「アウディのEV『e-tron』の貸出」をはじめ、屋久島島内の観光や環境に関する教育など、包括的な支援が盛り込まれる予定だ。
アウディ ジャパンのブランド ディレクターであるマティアス シェーパース氏は次のように述べる。「今回、屋久島においてこのようなパートナーシップが実現できることを、大変うれしく思います。屋久島には屋久杉を代表する、多くの自然が人々と共存しています。また島内で使用される電気のほぼ100%が、水力発電により作られた再生可能エネルギーで賄われている日本でも稀有な島です。
アウディは、自動車のライフサイクルにおけるカーボンニュートラル化を進めており、自然と人が共存し、島全体でサステイナビリティに取り組んでいる屋久島町の皆さまをサポートしたい、と考えました。今回のパートナーシップを通じて、自動車メーカーとして何ができるのかを考え、様々な分野で連携していきたいと考えています」
【写真6枚】自動車のライフサイクルにおけるカーボンニュートラル化を進めるアウディ
屋久島町長の荒木 耕治氏は次のように述べた。「屋久島が世界自然遺産登録されて30周年という節目の年に、このような取り組みに参加できうれしく思います。世界遺産登録後、屋久杉をはじめとする島の豊かな自然に魅せられて、国内外問わず多くの観光客の方に屋久島を訪れていただけるようになりました。一方で、屋久島のほぼすべての電力が、水力発電で賄われており、脱炭素に非常に近い島であることなどはあまり知られていません。屋久島の自然環境はこの豊かな水によって作られています。今回の取組みを通して、新たな屋久島の魅力を国内外へ向け届けていきたいと考えています」
株式会社ファーレン九州の金氣 重隆 代表取締役社長は次のように述べる。「今回アウディと共に鹿児島の企業として、屋久島との包括連携協定に向けて協議を開始できることを大変嬉しく思います。今回の取り組みを通して、屋久島の更なる魅力を発信し、地元鹿児島県の発展に貢献していければと考えています」
アウディは電動化戦略「Vorsprung 2030」に基づき、持続可能なプレミアムモビリティを提供する企業への変革を続けている。2033年以降は全モデルの販売を電気自動車とする計画を発表。日本最大級の急速充電ネットワークサービス「プレミアム チャージング アライアンス」や、旅行先などにおける目的地充電を可能にする「デスティネーションチャージ」によるネットワーク構築をサポートするなど、日本でも、ユーザーがEVを検討しやすい環境作りを行っている。