偶数名のモデルは順次フルEVへと移行し「A4e-tron」へ
アウディが現在開発を進める、欧州Dセグメントの人気モデル『A4アバント』の最新プロトタイプを捉えると共に、次世代型に関する重要な情報を入手した。
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初代A4は1994年に誕生、以降2015年から発売されている現行モデルまで、セダン/ワゴンという伝統のボディスタイルを提供してきた。しかし、第5世代ではセダンが廃止される可能性があるという話をお伝えしてきたが、さらに「A4」という名称が次世代型で消滅し、「A5」として生まれ変わるという。
詳細を説明すると、A4をA5に昇格させるほか、命名方法にいくつかの重要な変更を計画している。現在わかっているのは、偶数番号のモデルは段階的にピュアエレクトリックドライブトレインに移行、つまりA4はフルEVとして販売されることになる。またA6も同じくA7としてリボーン、バッテリー駆動のモデルはA6の名前になる。
またアウディの次世代電気自動車は、「Q4 e-tron/Q4スポーツバックe-tron」及び、大型の「Q8 e-tron/Q8スポーツバックe-tron」と同じように、「e-tron」の接尾辞を維持すると思われる。 したがって、ある時点で「A6e-tron」に続いて 「A4e-tron」が登場することが予想される。 一方、A8の電気代モデルは2024年のデビューに向けてすでに確認されており、フラッグシップEVセダンは「A8 e-tron」と呼ばれる可能性がある。
ボディスタイルに関しては、通常の「A4/S4」セダンがラインナップから外され、リフトバックスタイルのテールゲートを備えた5 ドアレイアウトが採用される可能性があるという。
次世代型となる新「A5アバント」は、「MLB」プラットフォームのアップデートバージョンを採用。マイルドまたはプラグインハイブリッドアシスタンスを装備し、一連のアップグレードされたガソリンおよびディーゼルエンジンを提供、前輪駆動と四輪駆動 (quattro) レイアウトの両方で提供される。
フルエレクトリックとして残る「A4 e-tron」は、現在テスラ「モデル3」と新たに発表された「BMW i4」に対抗するために開発が進められている。市販型では、ICEを搭載したモデルと基盤を共有するのではなく、アウディとポルシェとの共同エンジニアリング・プログラムで開発された「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリックアーキテクチャ)が採用されるだろう。
今回捉えた「新A5」(A4の内燃バージョン)は、アウディが新開発した2.0L直列4気筒ターボチャージャー「EA888」ガソリンユニットの第5世代バージョンをラインナップ。2008年に初めて導入されたこのシステムは、新たに開発された燃料噴射システムや微粒子フィルターシステムなど、多くのイノベーションにより、厳格な新しいEuro 7排出規制を満たすように再設計されている。
アウディは、2025年に最後の内燃エンジン車を発売し、2026年以降のすべての新製品がEVになることをすでに明確にしており、A4からリボーンする「新A5」のワールドプレミアは、2024年後半と予想される。