ペントハウスとガレージ専用フロア!? 珠玉のプレミアムスーパーカーが収まる、美しくモダンなくつろぎ空間。【ガレージライフ】

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プレミアムレジデンスの1階に構築した、なんともラグジュアリーなプライベートなスペシャルフロア。

九州最大にして日本有数の巨大都市、福岡。近代的な街並みが整備されていながらも、一方では昔から続けられてきた中洲屋台のような大衆文化を大切にし、歴史を振り返れば大陸との国交の玄関口であり、南国さながらのビーチリゾートも数多く有する。私の海外の友人らにも福岡という地のファンは多く、豊かな自然やいまも多く残されている史跡、そして新鮮な海の幸をはじめとした食文化を好んでいる。

そんな福岡はまさしく日本を代表するグローバルシティのひとつだといえよう。ガレージの中でも特に印象の強い物件をピックアップしてご紹介する「The Garage」。今回ご紹介するガレージは、その福岡にある。ガレージの近くまで行き、今回の物件を紹介していただいたランボルギーニ福岡の大森さんと待ち合わせてから現地へと入る。そこは完成間もない物件特有の香りが残る、真新しい高層マンションだった。

ガレージの施主であるTさんに挨拶をするため、エレベーターで上がったペントハウスの扉が開かれると、そこには福岡の街並みから福岡港を一望できる素晴らしい眺望が広がっており、この場所が一等地であることがよく伝わってきた。都市部の例に漏れず、福岡もまたガレージを持つことはなかなか難しく、これまで取材に伺ったガレージのほとんどは多少郊外という地だった。福岡の中心部でありながら作り上げたガレージというものに期待を膨らませて、ガレージフロアへと案内をしてもらう。

ガレージの中にはアヴェンタドールSVJ ロードスターとウラカンSTOの2台のランボルギーニ、そしてベントレー・マリナーの3台が余裕をもって置かれていた。どれも限定生産されたモデルであり、限られた人のみ手に入れることができるスペシャルマシンだ。ガレージの面積は約120平米あり、一般的なサイズのクルマであれば4台、詰めれば5台停めることができそうな広々としたスペースとされているため、3台のスーパーカーをそれぞれじっくりと鑑賞することができるショールーム的な空間が生み出されていた。

【写真11枚】3台のスーパーカーを愛でる珠玉の空間。 

これまで作ったガレージの経験を活かし、より快適に、素敵なスペースを生む。
「以前もこの近くで、マンションの1階をガレージとして利用していたのですが、そこは2台用で手狭に感じていました。収まりきらないクルマは別の場所に置けばよいのですが、やはり気に入っているモデルは近くに置き、いつでも眺めたり、走らせたりできる環境にしたいのです。そこで今回はこのマンションを建てることになった際に新たにガレージをプランニングしました」と、施主であるTさんは話してくれた。

不動産関係のお仕事をされているというTさんは、一方でインテリアデザインも手掛けられているとのこと。今回のガレージ造りにおいても、まずはフロア素材を上手く使い分けて各パートを構築しただけでなく、壁面に使うマテリアルや照明などの細かなディテールまでこだわっている。素敵なガレージ空間を上手くコーディネートされていることがわかる。

「リビングスペースをレイアウトしたパートはウッド系のマテリアルを用いてぬくもりを感じられる雰囲気を、いまアヴェンタドールが置いてあるパートはクールモダンでスタイリッシュなイメージを、それぞれイメージしています。コロナウイルス問題も落ち着いてきたことですので、そろそろ友人らを招いて食事会でもしたいものです」とTさん。

実際にガレージにいると、相反するイメージのパートも上手くまとめ上げられていることがわかる。現状のレパートリーでもすでに完成形ともいえる素晴らしいモデル陣で固められているのだが、今年に入ってからフェラーリ・296をオーダーしたということなので、さて、一体どのクルマがこのガレージを後にするのか、それとも整列させて4台を収めるのだろうか。その答えは後日再びこの美しいガレージを訪問させていただく際の口実として、心にしまっておくとしよう。

◆PLANNING DATA
 所在地:福岡県福岡市
 ガレージ面積:約120平米
 構 造:RC造
 外壁/内装仕上げ:タイル、石材/タイル、石材、クロスなど
 竣 工:2022年2月
 愛 車:ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ ロードスター
     ランボルギーニ・ウラカンSTO
     ベントレー・マリナー
 設計:G・DESIGNERS株式会社
 施工:株式会社旭工務店 福岡市博多区博多駅南5-10-13 092-431-4131

◆OWNER’S CHECK
・一番気にいっているところは?
 全体的に気に入っていますが、その中でも天井に埋め込んだLEDラインテープは気に入っています。
・ちょっと失敗したところは?
 ガレージ前のフロアに使ったヨーロッパ調の石材を、そのままガレージ内にもつながるように施工すれば良かったかもしれません。
・次の夢はなんですか?
 新型ウイルス問題が落ち着いたら、友人を招いて食事などをしたいです。
・読者へのアドバイスを!
ガレージを作った後から広くすることは現実的に不可能です。最初からなるべく広いスペースを用意しておいたほうがよいでしょう。

『GarageLife Vol.94』掲載

Photo&Text/Dan-KOMATSU(小松 男) Special thanks to LAMBORGIHINI FUKUOKA

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