【Tipo】80~90年代の”地味シブセダン”に乗ろう!! ピニンファリーナの流麗なボディ『プジョー405 SRi』編

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四角いヘッドライトに横基調のグリル。今見るとちょっとズングリしたスクエアなボディフォルム。1980〜90年代に登場したちょっと地味な欧州セダン。でも今、そんなシブいセダンがタマラナク気になる! 前回のフォルクスワーゲン・ジェッタ2に続いて、最終回となる今回はプジョー405をピックアップ‼

前回のフォルクスワーゲン・ジェッタ編はコチラから

ピニンファリーナの流麗なボディ

プジョー405は、地味系と呼ぶにはちょっとばかり華やかな存在感を放つモデルといえるだろう。何しろ特別であることがあんまり求められないこのクラスのセダンでありながら、ピニンファリーナが手掛けた滑らかでクリーンな美しいスタイリングを纏っているのだ。しかもラインナップの中には、出来のいい俊足スポーツ・セダンといえる“Mi16”というモデルだってあった。にも関わらずこのページに登場しているのは、非スポーツ系であるフツーの405のパフォーマンスが結構な地味めだったから。日本仕様でいうなら“SRi”というグレードがそれで、1.9L SOHC 110PSと4速ATの組み合わせである。日本導入の直後にMi16と一緒に箱根のワインディングロードを走ることがあったのだけど、これがもう較べるまでもなく相当に遅かった。あまりいい印象を持てなかったのは、間違いなく僕が若くて経験不足だったからだろう。

【写真12枚】ピニンファリーナの流麗なスタイリング!! プジョー405の詳細を写真で見る

後に街中を走らせて、印象がガラリと変わった。いや、速さがないことに変わりはない。けれど、まぁいっか、と思った。自然に湧き出すトルクが自然にクルマを前へと進めてくれて、そこには穏やかな気持ちよさがあった。何より乗り心地が抜群に快適だった。シートも身体に心地好い。何だか長い距離をゆったりと走り続けたくなるような、そんな気分にさせられたのだ。

今なお素直に綺麗と感じられるスタイリングに、アナログだけど優しく穏やかな乗り心地。現行車の中にはそういうクルマ、なかったりするのだ。

【Specifications】プジョー405 SRi
全長×全幅×全高:4410×1720×1405mm
ホイールベース:2670mm
トレッド(F/R):1450/1435mm
車両重量:1150kg
エンジン:直列4気筒SOHC
総排気量:1904cc
最高出力:110PS/5200rpm
最大トルク:16.6kg-m/4250rpm
サスペンション(F/R):ストラット/トレーリングアーム
ブレーキ(F/R):Vディスク/ディスク
タイヤ(F&R):185/65R14

撮影:山本佳吾 取材協力:原工房 ティーポ365号より転載

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