地を這うボディに…おっと、固定式ライト!フジミ製プラモ「三代目プレリュード」からアダルトフェイスのinxを作る・後編【モデルカーズ】

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その他のディテールも後期型に改修

ホンダ・プレリュードinxは、三代目プレリュードがマイナーチェンジ(1989年)を行った際に追加された派生車種である。その特徴は、ヘッドライトをリトラクタブル式ではなく固定式としたフロントマスクで、当時のライバル・日産シルビア(S13型)への対抗策という意味も持つものであった。この実車については前編(下の「関連記事」参照)ですでに紹介したので、ここでは作例の詳細についてさらに述べておこう。

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ここでご覧いただいている作例は、フジミ製プラモデルの三代目プレリュードを改造して制作したものだが、キットは初期型を再現したものなので、フロントマスクを改造しただけでなく、前後バンパーやサイドモール、それにホイールを後期型のディテールに変更している。ヘッドライトカバーは、お酒のPETボトル(2L)から切り出したものだ。PETは加熱せずに曲げても白くならず、大きなサイズのボトルにはもともと緩やかなカーブがついているので、ライト部品の自作にはうってつけの素材である。

腕に覚えのある貴方、ぜひこの改造にチャレンジ!
インテリアは実車も前期/後期で大きな変更が無かったので、塗装以外はキットのままだ。厳密に言うと、シート表面のテクスチャーモールドは実車の後期型とは若干異なるが、完成するとさほど目立たないので手を加えなかった。シャシーはボディとの噛み合わせを改良して、前後のタイヤ位置をホイールアーチに合わせた以外は、ほぼキットのままである。シンプルな板シャシーだが後輪のステア機構も再現されているあたり、設計者の意地が感じられて微笑ましい。

実車の純正ボディカラーは、ホワイト、メタリックレッド、メタリックグレー、メタリックブラックの4色がある。作例はメタリックグレーの近似色としてMr.カラーC28黒鉄色を吹いたが、実車よりも若干黒みが強かったかもしれない。

フロントマスクと細部の加工だけなので、改造工作としては比較的取っ付きやすいinx、ウデに覚えのモデラー諸兄にはぜひトライしていただきたい。標準型や二代目(タミヤ製の良キット、XX)と並べると、なかなか面白い画になるはずだ。

作例制作・文章=北澤志朗/フォト=服部佳洋 modelcars vol.248より再構成のうえ転載

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