マカンとメルセデスG、レクサスが収まるリゾート仕立てのガレージハウスは、裏手からも往来できる便利ガレージ!【ガレージライフ】

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駅から近い住宅街に建築されたガレージハウスは、ターミナル駅から徒歩5分なのに約360平米!

千葉県のとある場所に2021年12月竣工したこのガレージハウス。施主のAさんは近所で建売を購入・リノベーションをして暮らしていたが、クルマが増えたことそして自分の家を注文して建てたい、と土地を探していたところに好条件の120坪の敷地が見つかった。駅から徒歩5分、そして敷地面積には余裕があるため並列でクルマを収めるガレージが建てられると見るや、設計を「空間計画提案室」鈴木さんと打ち合わせを開始。

しかし、Aさんの本業が忙しくなったため、土地を購入してから竣工するまでに約4年の歳月を費やしている。Aさんのこだわりは「リゾートのような優雅な空間」。海外旅行に行く機会も多いためハワイなどで見たリゾート地の邸宅をイメージ。ガレージは念願の2台並列駐車とし、クルマの出し入れを考えて敷地の両側に入り口、出口を設けている。そこで探したのがゲートとなる扉。大手メーカーが発売しているゲートは地面にレールを埋設するため、落ち葉やホコリの心配があったが、「レムコ」が発売しているフローティングゲートを採用したため、あっさり問題は解決した。

【写真14枚】ハワイなどで見たリゾート地の邸宅をイメージしたガレージ。 

フローティングゲートの要である「FGシステム」を採用して、リン酸処理されたスティール製のフレームにアルミ製人工木材で仕上げられた。そして2台入るガレージドアにも「レムコ」が発売しているウッドフラットHBドアを採用。リモコン1つでフローティングゲートとガレージドアの開閉ができるようになっている。

ティファニーブルーでカスタムしたドアを開けると、広いエントランスが現われた。大きなシュークローゼットが用意され、すっきりとした空間と、ハワイで人気のアーティスト、ヘザーブラウンの絵画が目に飛び込んでくる。リビングに入るとカリンの落ち着いた床材が採用されたリビング、石張りのキッチンの空間が現われる。天井高が高く、窓が大きい空間もプライバシーが確保されているのが特徴的だ。

キッチンにはインテリアとしても美しいドイツの「ジーマチック」製のアイランド型のシンプルでエレガントなシステムが採用されている。冷蔵庫も一体型となっていてシンプルに見えるのが実に美しい。そしてこだわったのが2階へと続く階段。鉄骨でオーダーした特性のもの。そして大きな窓を中庭に向けて採用したことでフレームとなり、大きな絵画を見ているような景色が広がっている。

ガレージには玄関から屋根を設けたことで雨でも気軽にアクセスが可能となり、SUVが2台並列で駐車できるスペースを確保。壁面をティファニーブルーで統一感を出し趣味であるサーフボードやゴルフクラブが収められている。またリビングから眺めることができるガレージの壁面には、琉球石を施工することでリゾート感を演出。この壁面の表情は視覚効果としてはかなり大きいだろう。

また母屋全体のライトコントロールにルートロンを採用。すべてが手元の操作でライトコントロールできるように設計されている。ここまで徹底した最新機器を入れたのは理由がある。Aさんの本業は店舗やリフォームなどを行なう会社を経営。戸建ての注文住宅の会社「グローバルジャパン」株式会社の経営も行なっている。

最新鋭の機器にも詳しいほか、今回設計した「空間計画提案室」との付き合いは20年。よってAさんの好みを熟知した提案により、理想のガレージハウスが仕上がった好例ともいえる。テーマがはっきりしていたことで、開放感のあるリゾートを感じる邸宅が完成したのであった。

◆Planning Data
 施 主:Aさん
 所在地:千葉県
 敷地面積:約120坪
 延床面積:不明
 ガレージ部面積:約40平米
 外装/内装仕上げ:吹付塗装/塗装、石張り
 設 計:空間計画提案室
 施 工:グローバルジャパン株式会社
 愛 車:2019年式 メルセデス・ベンツG63
     2015年式 ポルシェ・マカン
     2015年式 レクサス・NX

◆Owner’s Check
・ここがお気に入り
 今まで縦列で止めていたクルマが、並列で止められるようになったのが最高ですね。
・ちょっと失敗
 7畳の主寝室がやや狭かったかもしれない。
・これからの夢
 ガレージの裏に屋外キッチンスペースをつくりバーベキューをしたいですね。
 また自社でも注文住宅を受けていきたいですね。
グローバルジャパン株式会社  https://www.globaljapan1998.com

◆Comment from a Builder:ガレージドア・レムコ 小林正幸さん
東京都町田市南町田4-1-38 Phone:042-788-2688 https://remcodoor.com/
AさんにはウッドフラットHBドアとフローティングゲートのFGシステムを採用していただきました。自社で「グローバルジャパン」株式会社にて注文住宅を手掛けているので、打ち合わせもスムーズでした。ガレージドアのまわりに石張りを施したり、ゲートを金属にすることで、いつもの仕上がりにプラスした提案になったと思います。

photo / Hiroyuki KONDO(近藤浩之) text / Jun ISHIHARA(石原 淳) Special thanks to REMCO  https://remcodoor.com/ 『ガレージのある家 Vol.48』より転載

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