11月3日の文化の日に「富士スピードウェイ」のイベント広場にて開催された「ハチマルミーティング2022 in FSW」。このイベントは1980〜99年に販売された車両のオーナーが集う祭典だ。「西部警察」のスーパーZに「あぶない刑事」仕様のレパードなどが展示される中、ステージ前で輝きを放っていたのが、純白のR32 GT-Rであった。
【写真6枚】海外では2000万円!? VスペIIやっぱカッコイイ!
1989年5月にモデルチェンジされた8代目 R32スカイラインは、7代目から比べボディサイズが小型化されスポーツ性を重視したモデルとなった。ボディは4ドア・セダン(サッシュレス)と2ドア・クーペのみ。最大のニュースは伝説的なネーミングGT-Rの復活であった。 GT-Rとしては3代目となるR32 GT-Rは直列6気筒ツインターボエンジン、RB26DETTを搭載。さらに4WDシステムとスーパーHICASの全輪操舵を組み合わせたスペシャルマシンで、現在その価値は世界的に急上昇している。このGT-Rは当時グループAに参戦することを目的に作られ、国内外で表彰台を席巻してことでも有名だ。 ここではそんなR32GT-Rの最終型とも言える、相原さん所有のVスペックIIを紹介させていただこう。
VスペIIはタイヤサイズがアップされた!
1994年2月に発売されたVスペックIIは、1993年に発売されたVスペックの進化系で生産台数は1306台。Vスペックでは前後の大型ディスクブレーキにブレンボ製4ポッドブレーキキャリバーを装着。さらに17インチのBBSホイールと、この足回りに合わせたサスペンションのセッティングがされており、VスペックIIでさらなるコーナーリングスピード向上のためタイヤが225/50R17から245/45R17に変更された。 美しい純白のVスペックII、色褪せのためパンパーとドアミラーをリペイントしたとのことだが、ボディはオリジナル。相原さんはR32GT-Rが若干高くなり始めた3年前に400万円程度でVスペックIIを購入。今、日本での相場は600万円くらい、海外では2000万円などという金額で取引されているようだ。 「実はR32GT-Rは3台目なんです。1年間乗らなかった時期もあったんですが、また欲しくなって、手に入れました」とは相原さん。その魅力はGT-Rが作られた背景にあるのだそうだ。 「レースをやることが前提で作られた車なので、その生い立ちが好きですね。GT-Rはそのあとも出てきてはいますが、グループAで戦ったのはこの型しかないですし、生い立ちが特殊ですよね。こんなクルマは他にないと思います」とのこと。できるだけオリジナルのまま、キレイにして乗っているという相原さん。マフラーは、購入時に装着されていたニスモ製というとだが、今後ノーマルに戻すかもしれないと語っていた。