アメ車雑誌でカマロに惚れ、20代にしてヴィンテージモデルを購入。いまも良コンディションを保つ愛車との関係を紐解く。
さまざまな”遊び”アイテムであふれかえるガレージは、大人のおもちゃ箱のよう。
ヴィンビンテージカマロに乗る、すてきなガレージライフを楽しんでいる方がいると聞き、愛知へとクルマを走らせた。伺ったのは梅雨の合間の晴天に恵まれた日で、うだるような暑さだったことを覚えている。ガレージに到着し、オーナーであるOさんに挨拶をした。
ひと目見ただけで、しっかり運動をしていることが伝わってくる引き締まったスタイルは、妬みさえ感じてしまうものだが、それが妙に清々しく、しかもガレージに収まっている1969年式のカマロ・コンバーチブルや70型ランドクルーザー、さらにはハーレーXR1200などのどれともお似合いなのである。
実はOさん、加圧フィットネスジムを経営しており、自らもインストラクターをするほか、トライアスロンやサーフィン、さらにはライフセーバーなども行うスポーツマンなのだ。
若いころに雑誌『Daytona』で読んだカマロ特集をきっかけにカマロに興味を持ったというOさんは、お金をためてカマロを購入する。そのカマロは当時のエーカーズの記事にもなったインディ500のペースカー仕様だった。サーキット走行なども行ってきたため、少々のモディファイはされているが、ペイントなどはオリジナルの状態のまま保たれている。
【写真18枚】朝起きたらまずはガレージに。ガレージは自分ひとりの特別な場所。
ガレージは生活に無くてはならないもの。仕事も遊びもガレージがあってこそ成り立つ。
「この69カマロは20代の時に購入して、22年間所有しているものです。元々このガレージは納屋みたいなものだったのです
が、ガレージとしていつもこの中に収めて置いたこともあり、今も良いコンディションで保てています」と話すOさん。ガレージを拝見すると、いわゆるスチールガレージをベースとしたものなのだが、そもそもクルマ3台用のものに対し、クルマ2台とバイクという組み合わせなので、広々とした印象を受ける。
納屋兼ガレージだったものを、10年前に家を新築した際に合わせてリノベーションを行っており、サイドには大きなフィックス窓が設置されているほか、ライトレールが設置されるなどの手が加えられている。
ガレージの中にはクルマやバイク以外にも、壁に備えられたラックにはロングボードが置かれ、鉄骨の梁からカヤックが吊り下げられていたり、競技用の自転車やスケートボード、さらには多くのキャンプグッズなど、ありとあらゆる”遊び”道具が詰め込まれている。このことからもOさんがいかにアクティブな性格の持ち主なのかが伝わってくるが、そんなOさんのガレージライフとはどのようなものなのだろうか。
「ガレージは自分ひとりの特別な場所ですね。今でも朝起きたらガレージに入ります。このカマロと過ごしてきた22年の間には、通常のメンテナンスだけでなく、ここでエンジンを乗せ換えもしてきましたし、これだけ長い間カマロに乗り続けてられたのはガレージがあったおかげです。私にとってガレージは無くてはならない存在なのです」とOさん。ゆくゆくはさらにガレージの規模を拡大したいという夢も持っている。
◆Planning Data
施 主:Oさん
家 族:ご夫婦
所在地:愛知県
竣 工:2010年
ガレージ部面積:約45平米
構 造:スチールガレージ
外装/内装仕上げ:ガルバリウム鋼板/スチール構造材
愛 車:1969年式 シボレー・カマロ、2014年式 トヨタ・ランドクルーザー
ハーレーダビッドソン・XR1200、ホンダ・モンキーRT
◆Owner’s check
・我が家のここがお気に入り
リビングからガレージ内見渡すことができるように設置した、大きな窓が好きです。
・ちょっと失敗
特にありません。
・これらからの夢
ガレージは広ければ広いほうが使い勝手が良いので、ゆくゆくは2倍程度の広さ
を持ったガレージが欲しいですね。
・読者へのアドバイス
好きなスタイルや、不便そうな部分を見つけるために、あらかじめガレージを建てる
前にさまざまなガレージを見て、参考にするといいと思います。