各国のポルシェクラブと交流を深め、サーキット走行会やファクトリーツアーに参加する、魅惑のツアー!
海抜2.5km、雪を頂いた南オーストリアのエッツタールは、アルプスの山々の中、チロル州に位置するアルプス山脈の谷だ。色とりどりの車列がティメルスヨッホ峠を蛇行しながら登っていく。ルビースター、ミントグリーン、レーシングイエロー、シャークブルー、ポルシェの最新スポーツカーが、山頂へと続く無数のスイッチバックと短いストレートを、鮮やかかつスピーディーに駆け抜けていく。
このエッツタールは、「ポルシェクラブ・グレートブリテン」が創立60周年と、世界のポルシェクラブの70周年を記念して企画した、素晴らしいロードトリップの中間地点だ。10日間、4,500kmに及ぶこの旅では、最大50台の車両と100名のメンバーがヨーロッパを横断し、各国のポルシェクラブと交流を深め、サーキット走行会やファクトリーツアーに参加しながら、ヨーロッパ大陸にある素晴らしいドライビングロードを数多く求めて走った。
356からタイカンターボまで、さらにボクスター、ケイマン、911、マカン、カイエン、パナメーラといったさまざまなモデルを含むこの車列は、現代のポルシェ全領域を代表し、すべての車両がメーカーの意図通りに楽しめるということを表している。
ポルシェクラブ・グレートブリテンは世界で最も古いクラブのひとつで、1960年代半ばから毎年ドイツ南部のポルシェの主力工場がある、ツッフェンハウゼンへのツアーを行っている。この「ファクトリーツアー」は会員に大変人気のあるイベントで、英国のクラブとポルシェの間に固い絆と生涯の友好関係を築いてきたものだ。この記念すべき年を華々しく祝うため、ポルシェカーズ・グレート・ブリテンとクラブのシニアボランティアは、911とタイカンの生産ラインの見学に加え、一連のユニークな体験を盛り込んだ2022年の意欲的な旅程を考案したという。
ベルギーGPも開催される、リエージュ州のサーキット「スパ・フランコルシャン」、下り坂終点の左コーナー「オー・ルージュ (Eau Rouge。フランス語で『赤い水』の意味)」を見下ろす「ピットブラッスリー」で、「ポルシェクラブ・フランコルシャン」のメンバーとウェルカムディナーを楽しむ前に、メンバーは有名なベルギーGPサーキットのホットラップを体験することができた。翌日はシュトゥットガルトに向かい、歴史的なランゲンブルク城へのドライブ、ポルシェの最古および最新の製造ラインのプライベートツアー、ポルシェミュージアムでの特別なガラディナーなど、2日間の魅惑のプログラムが行われた。
この最初の数日間、クラブメンバーは1970年のル・マン優勝者であるリチャード・アトウッド、著名な元デザイナーであるトニー・ハッター、GT部門担当者、ポルシェ クラシックやポルシェ エクスクルーシブ マニュファクチュールの代表者など、ポルシェの過去と現在を代表する数多くの人々と出会う機会を得たという。
さらに、ポルシェクラブ・アメリカやドイツの多くの地域から訪れたグループと時間を過ごし、ポルシェクラブ・イタリアのメンバーと共に雪に覆われたステルヴィオ峠を駆け抜けたのだ。英国の一行は、どの場所でも温かい歓迎を受け、国際的なポルシェファミリーコミュニティを象徴する情熱を分かち合った。
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フランス、ベルギー、ドイツ、オーストリアを経てイタリアに到着した一行は、最近オープンした世界最大級の「ポルシェエクスペリエンスセンター・フランチャコルタ」を訪れた。イタリア北部ロンバルディア州・ブレーシャの中心部にあるこの新しい施設は、2.5kmのFIA公認サーキット、低摩擦ハンドリングコース、複雑なオフロードコースに加え、5,600平方メートルを超える展示スペースとエンターテイメントスペースが用意されているのが特徴。クラブはこの新しいPECで1日を過ごした後、リーヴァの修復工房、ミッレミリア博物館、地元のワイナリーなど、この地域の他の見どころを探訪した。
旅の最終日には、一行はさまざまなルートで英国に戻ったという。ある者はコモ湖周辺の景色を楽しみ、ある者は北イタリアと隣国スイスを結ぶゴッタルド峠に挑んだ。この間、クラブはラ・ショー・ド・フォンにあるタグ・ホイヤーの工場の舞台裏を見学する特別ツアーも催した。ポルシェの長年のモータースポーツパートナーであるタグ・ホイヤーは、カレラの名を冠した最初のポルシェの50周年を記念して作られた限定モデル、RS 2.7をゲストに披露する機会も設けられた。
ポルシェクラブグレートブリテンは、すでに次回のファクトリーツアーを計画しており、ヨーロッパや世界各地のクラブと同様の体験を共有することを楽しみにしているという。世界各地の700以上のポルシェクラブが70周年を記念して行っている活動の詳細は、下記から。
http://www.porscheclubnews.com/prod/clubs/clubnews.nsf/content/en-70years
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