爽快なドライブフィールを詰め込んだスポーツSUV「アルファ ロメオ ステルヴィオ」で巡る琵琶湖周辺の歴史と自然に触れる旅

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アルファ ロメオ ステルヴィオで爽快なドライブフィールを堪能する旅へ

滋賀県にあるマキノ高原へと続く日本屈指の美しい道、メタセコイア並木をご存知だろうか? 約2.4kmに渡り約500本のメタセコイアの木が立ち並び、春は生命の息吹きを宿った新緑に溢れ、夏は深い木々から漏れる光が路面に縞模様を作り、これからやってくる晩秋の頃になればレンガ色に染まった絶景の一本道が現れる。そして冬は、白銀の幻想的な風景が待ち受ける……。春夏秋冬、どの季節に訪れても感動と出会えるのが、琵琶湖北西部にあるメタセコイア並木である。

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初秋の頃、そんな一本道を目指して、東京からアルファ ロメオ ステルヴィオ2.0ターボQ4ヴェローチェ(以下、ステルヴィオ)に乗り、琵琶湖周辺と比叡山ドライブウェイを走る一泊二日のドライブ旅行へと繰り出した。

今回の旅の相棒となる「アルファ ロメオ ステルヴィオ2.0ターボQ4ヴェローチェ」。ミザーノブルーのボディカラーがとても鮮やかで印象的だった。

まずは、東京ICを出発し、東名高速、新東名高速、名神高速道路を走る約430kmのロングドライブからスタート。

ステアリング比はクイックだが、ロングランも卒なくこなす。GTカーとしての性能も申し分ない。

ドライビングプレジャーを徹底的に詰め込んだステルヴィオは、SUVでありながらハンドリングマシンの顔を持ち、SUVとしてはクイックなステアリング比が特徴である。実のところ、このあたりがロングドライブ時に悪癖となるのではないかと心配していたが、それは走り始めてすぐに無用であることを理解した。直進安定性は非常に高く、高速道路のジョイントを通過する際でもステアリングを握る手に不快な振動を感じることもない。

これには、しなやかな足回りや高いボディ剛性が寄与していると考えられるが、ステルヴィオの個性を活かしながらも快適性を担保するのは並大抵のことではないはずだ。このような高い完成度が多くのアルファ ロメオ・ファンを魅了している証拠なのだろう。

まず訪れたのは「近江商人」発祥の地である八幡山城址の城下町。水路や古民家が立ち並ぶ伝統的な街並みにもステルヴィオのスタイルが不思議とマッチしている。

平日の午前ということもあり、4時間半ほどで琵琶湖周辺に到着。湖南をぐるりと東岸に回り、まず最初に立ち寄ったのは豊臣秀次が築いた「近江商人」発祥の地である八幡山城跡の城下町。水路には小舟が浮かび、碁盤の目状の町には格子戸や虫籠窓(むしこまど)と呼ばれる意匠を持つ古民家が並び、歴史情緒が味わえる。写真のように、城下町内は狭い路地も多かったが、ステルヴィオの高いアイポイントや高いドライバビリティのお陰で、想像していたよりも楽々。

ちなみに、周辺の駐車場にもクルマを停めたが、観光地にありがちなタイトな駐車スペースであったにも関わらずすんなりと停められた。スペック上は全幅1905mmとなっているが、総じてボディサイズの数値が与える印象よりも、扱いやすいことに違いはない。

水路や古民家が立ち並ぶ伝統的な街並みにもステルヴィオのスタイルが不思議とマッチしている。

そして改めて感心させられるのは、意外にもステルヴィオが日本の古い町並みにも似合うということ。100周年を超えるブランドには歴史に裏打ちされたデザイン文法があり、それは国や文化が違えど伝統的な日本建築のセオリーとどこかで近しいものがあるのかもしれない。

近江を代表するブランド牛「近江牛」は是非とも味わっておきたい。琵琶湖周辺の豊かな自然に育まれた、芳醇な香りときめ細かい肉質が特徴だ。

また、近江八幡市には琵琶湖で採れる湖魚や近江牛を使った料理を出す店も多いので、名物を食べたければこのあたりがオススメだ。

アルファ ロメオの持つドライビングキャラクターが凝縮されたSUV

1964年に開通した全長約1.4kmの琵琶湖大橋。橋の上から琵琶湖を眺めれば、そのスケールの大きさに驚くはずだ。

そして今回の旅の目的であるワインディング路へと向かうべく、琵琶湖大橋を渡り再び西岸へ。比叡山ドライブウェイへとアクセスした。滋賀県と京都府に跨る比叡山の山腹を走るこの道を2kmほど上れば、夢見が丘展望台に到着。ここでも琵琶湖のスケールは十分に体感できる。

比叡山ドライブウェイは大津から比叡山山頂延暦寺までを結ぶ全長8.1kmの有料道路。途中の展望台からは琵琶湖を一望することができる。

比叡山ドライブウェイは延暦寺を経て奥比叡ドライブウェイへとつながり、最終的には国道161号付近に到達する。奥比叡ドライブウェイは軽いアップダウンを繰り返し、標高が低い位置ほどタイトコーナーが多くなる走りごたえのある山岳路。ここでALFA™ DNAドライブモードシステムを標準の「N(ナチュラル)」から「D(ダイナミック)」に変更すれば、ステルヴィオの悦楽の世界が待っているはずだ。

アルファ ロメオの神髄はやはりワインディング路で華開く。

走り出せば、相変わらずクイックなハンドリングは爽快そのもので、ドライバーオリエンテッドなコクピットの操作性も良好。また、ここでフロントアクスルの動きが秀逸なことにも気付かされる。レスポンスよく行きたい方向へ頭を変え、ヘアピンカーブをクリアする時でも路面とタイヤとの間に不安を感じることもなく、ビタッとコーナーを駆けぬける。

自分の身体がクルマの一部になったようにワインディング路をドライビングできることが、こんなにも楽しいことかと嬉々として走らせ、アルファ ロメオの持つドライビングキャラクターを存分に堪能した。

搭載されるエンジンは2.0Lの直列4気筒マルチエア16バルブ インタークーラー付きツインスクロールターボエンジン。

約12kmの奥比叡ドライブウェイで満足度の高いドライブを終えた頃はもう夕方。1時間ほど車を走らせ、今夜宿泊するオーベルジュ「ロテル・デュ・ラク」を目指した。

湖北にあたる奥琵琶湖に佇む「ロテル・デュ・ラク」。豊かな自然に囲まれ、ゆったりとしたひと時を過ごすことができる。

「ロテル・デュ・ラク」は佇まいやホスピタリティが素晴らしいが、何よりもレストラン「SOWER」で食べられるこの土地ならではの食材や独自の発酵⽂化を活かした創作料理も楽しみのひとつであった。非日常的な空間で贅沢なひとときを過ごすことができた。

【問い合わせ先】ロテル・デュ・ラク
〒529-0721 滋賀県長浜市西浅井町大浦2064
TEL:0749-89-1888
HP:https://www.lhotel-du-lac.com/

そして旅のゴールとなるはメタセコイア並木は、「ロテル・デュ・ラク」から20分ほどのところだ。訪れるのは、できれば人が少ない早朝がオススメだ。そして、この一本道のドライブ体験は文字にすることが無粋と感じるほど素晴らしいものだった。ぜひ写真から感じとり、次はあなた自身が経験してほしい。

約500本ものメタセコイアが立ち並ぶ。季節によって様々な姿を見せてくれる。

私が訪れた10月の半ばは、まだ夏の面影が残っていたが、もし11月末の晩秋の頃に訪れれば、独特のレンガ色に輝く紅葉の一本道が待っているはずだ。メタセコイア並木は、この時期が一番人気でファンも多いそうだ。

【SPECIFICATION】ALFA ROMEO STELVIO 2.0 TURBO Q4 VELOCE
■全長×全幅×全高:4690×1905×1680mm
■エンジン形式:直列4気筒マルチエア16バルブインタークーラー付きツインスクロールターボ
■総排気量:1995cc
■最高出力:280PS/5250rpm
■最大トルク:400Nm/2250rpm
■変速機:8速A/T
■メーカー希望小売価格(税込):7,950,000円

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“豪華”でエクスクルーシブな限定車

イタリア語の「LUSSO=豪華な、贅沢な」を冠した全国50台の限定車、STELVIO 2.2 TURBO DIESEL Q4 EDIZIONE LUSSOは、ヴィズヴィオグレーの専用ボディーカラーにクロームで仕立てたディティールや光沢シルバーの21インチアルミホイール、ブラック仕上げのブレーキキャリパー等を専用で装備。harman/kardonプレミアムオーディオシステムを備えたキャビンにはベージュを基調にした上質なレザーインテリアが与えられている。メーカー希望小売価格(税込)は7,668,000円。
アルファ ロメオ ステルヴィオ ルッソ公式サイト

PROFILE:佐藤 玄

今回は旅のナビゲーターを務めたル・ボラン副編集長。旅行記やロングドライブ企画を得意とし、サーキットでのスポーツ走行より、走る道に合わせてドライブを楽しみたいグランドツーリング派。よってクルマはサルーンやステーションワゴンを愛好する。

フォト:神村 聖 S.Kamimura

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