全日本模型ホビーショーが3年ぶりの通常開催! 注目の新商品や試作品を会場からフォトレポート ~Part1~

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3年ぶりの通常開催で会場に活気が戻ってきた!

実車のモーターショーがある様に、模型の世界にもショーがある。日本の場合は5月に静岡で開催される「静岡ホビーショー」と、東京で秋に開催される「全日本模型ホビーショー」がそれだ。一時期はコロナ禍の影響でイベント自体が中止となっていたが、さる10月1日(土)、2日(日)の二日間、有明の東京ビッグサイト南1、2ホールにおいて恒例の全日本模型ホビーショー」が満を持して開催された。入場にあたり検温・消毒を行いつつも3年ぶりの通常開催。この間も”巣篭もり需要”で模型趣味業界自体は比較的堅調だったとも言われるが、やはり久々のリアル・イベントは華やか。ここでは多くのファンで賑わった活気あふれる会場から、気になるトピックをかいつまんでご紹介していこう。

Part1となる今回はタミヤやアオシマ、ハセガワといった大手プラモデルメーカーを中心に取り上げる。

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タミヤ

お馴染みのタミヤのブースでは、プラモデルからラジコン、ミニ四駆から工作素材まで数多くのアイテムが展示されたが、中でも注目を集めたのは1/24スケールの新型フェアレディZ。部品構成も絶妙でルーフは別パーツになっており、ビギナーでも労せずに特徴的な2トーンの塗り分けが再現できる。同社からはS30の240ZGをはじめ歴代のZも模型化されているので、実車の歴史をモデルで辿る楽しみも。また、1/12オートバイシリーズの新作としてドゥカティ・スーパーレッジェーラV4が加わった。こちらは後輪のスプロケットとチェーンのリアルな再現にも注目。そしてベテランのファンにとっては1/12ビッグスケールのF1、タイレル003・1971年モナコGP仕様のリニューアル再販が嬉しい話題だろう。

ハセガワ

かつてはハセガワといえば飛行機プラモのイメージが強かったが、近年では1/24ヒストリックカーと1/12オートバイを精力的に製品化している。先般大きな話題となったミニの最終仕様、クーパー1.3iに続いてリリースされた新作は、「ケンとメリーのスカイライン」こと日産スカイライン2000GT-Xのハードトップ(KGC110)。そしてバイクの新作は2ストローク・クォーター戦争の引き金となった名車、1980年のヤマハRZ250が発表された。この他、同社ブースにはレーシングマシーンからラリーカーまで、多くの製品が展示されていた。またドイツの模型メーカー、ドイツレベルの製品も同社が輸入・販売を手掛けている。

アオシマ

ノーマルのロードカーやバイクはもちろん、いわゆる”族車”や”デコトラ”まで、硬軟取り混ぜ幅広いアイテムを展開するアオシマ(青島文化教材社)。近年同社が力を入れているのは、接着剤や塗装なしで手軽に組み立てられる1/32スケールの「ザ・スナップキット」シリーズ。その新作に加わったのは新型日産フェアレディZとスカイラインGT-R(KPGC110)だ。これらとは別に1/24スケールの”塗装済みプラモデル”も多数展開しており、ビギナー層の拡大に熱心な姿勢が窺える。また、往年のSF人形アニメの傑作「サンダーバード」の「ペネロープ号」などの劇中車シリーズも話題だ。

プラッツ

静岡の模型メーカー「プラッツ」は、自社製品の開発と世界各国の模型メーカーから製品を輸入・販売するという”二刀流”で知られる。そのアイテム自体もユニークなものが多く、ミニカーの新作では1/50の酒井重工業R2-4マカダムローラ(いわゆるロードローラー)や日野プロフィアとトレーラーのバリエーション展開など、他ではみられないアイテムの数々が注目を集めた。またプラモデルでは、輸入アイテムは日本語解説書付きの”日本仕様”に改めるなど、取り扱い製品に対する細やかな気配りも同社の美点。

京商

ミニカーとラジコンで世界的に知られる京商。特にミニカーの分野では自社オリジナルの製品を精力的にリリースする一方で、以前より世界各国のメジャーなミニカー・ブランドを日本に紹介し続け、我が国におけるコレクション・ホビーの牽引役となってきた。会場の同社ブースでは、巨大な1/12スケールのランボルギーニ・イオタSVRの試作モデルを始め、1/18、1/43、1/64など各スケールで多くの新作が発表・展示された。ドイツのミニチャンプスやカレラ、フランスのソリド、オットモービル、GTスピリット、イギリスのコーギー、イタリアのトップマルケスなども同社が日本における代理店となっている。

Part2に続く

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