シリーズ後半戦に入りますます混戦模様に!
2022シーズンのスーパーGTもいよいよ後半戦となる第5戦に突入。その舞台となったのは5月末の第3戦以来となる鈴鹿サーキットだ。8月27~28日に「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE」が行われた。
前戦の富士ラウンド同様、約450kmの77周で争われた決勝レースは、8月最後の週末とあって、気温は30度、路面温度は40度というやや高めのコンディションだ。
【画像63枚】スーパーGT300クラスはますます混戦模様に!
スタートではポールポジションの#10 TANAX GAINER GT-Rがリードし、これに#244 HACHI-ICHI GR Supra GTと#88 weibo Primez ランボルギーニ GT3が続く展開となる。
その後10周目に#244が#10をオーバーテイクすることに成功しトップに浮上。後方ではランキング1位の#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rと#4 グッドスマイル 初音ミク AMGと#55 ARTA NSX GT3がバトルを展開する。一方#4と#55は16周、#88も17周で早めのピットに入る。
レース中盤に、各車が1回目のピット作業を終えると、トップは#4で、僅差で#55、#2が続く。#4は富士ラウンド同様にピットインのタイミングを巧みにコントロールすることで、トップに躍り出ることに成功する。
しかし44周目に#244が130Rでコースアウト、クラッシュしたことでセーフティカーが導入された。これで各車のタイム差がなくなることに。
その後セーフティカーが退去し、全車が2回目のピットインを終えると、トップに立ったのは#4だった。それを#10と#55、そして#88が追う展開となるが、#88はタイヤバーストにより後退し、各車の間隔もじわじわと開いていく。しかしあろうことか3位をキープしていた#55がまさかのスローダウン、コース外に出てマシンを止めた。
そしてレースも終盤に入ると、#4は順当に#10との差を広げ、最終的には3秒以上の差をつけてトップフィニッシュ。#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組)は、実に2017年の開幕戦岡山ラウンド以来となる優勝を飾った。2位には#10 TANAX GAINER GT-R、3位はなんと予選21位から追い上げをみせた#30 apr GR86 GTが入った。
これによりシリーズランキングは#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rがトップ、2位には#10 TANAX GAINER GT-Rが続き、3位は前戦の富士ラウンドで優勝した#61 SUBARU BRZ R&D SPORTという構図となったが、その差はまだ10ポイント前後とまだまだ混戦模様。今後の展開がますます楽しみになってきた。
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