英国風エレガンス+信楽焼の露天風呂+クラシックカー!? 男の夢満載のガレージ完成【ガレージライフ】

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愛車のモーガンは、なんと日本に輸入された第1号車! 愛してやまないクルマと特注の壺風呂を楽しめるガレージ

「家は3軒建てないと理想の家にならず、満足できない」というがやはりその通りなのか、今回の施主・Sさんは3軒目のガレージを建てて一番満足を得たという。その設計依頼を受けて、夢の実現をお手伝いしたのが「Kurashima Design Office」倉島さんの経験値だった。

1996年に創業したカーディテーリングショップ「プロテックス」。その代表を務めるSさんは、3軒目のガレージを建てようと5年ほどかけて候補地を探していた。山中湖や伊豆半島なども候補地となったが、現在ショップを構えている神奈川県横浜市の、しかもショップと隣接した約54坪の土地が売りに出されることとなり、迷うことなく土地を購入したのが2019年の暮れのことだった。

そのとき建築設計を依頼しようと考えたのは、「GarageLife official Dealer」も勤める「Kurashima Design Office」の倉島理行さんだった。ほかのカーディテーリングショップを施工した経験もあることに加え、倉島さん自身も「ポルシェ356」をドライブするなどクラシックカーに精通しているため、細かなことまで安心して設計を依頼できると考えたからだ。Sさんが所有しているクルマは、特殊な希少車だったのだ。

前輪が2輪、後輪が1輪のスポーツカー「モーガン 3ホイラー」は、イギリス・モーガン社が1952年まで製造していたモデルで、2011年に復刻した名車。このクルマは日本に輸入された第1号車で、V型2気筒エンジン搭載のアルミボディという、とても特殊なクルマ。しかも、発売されて間もないクルマのため、ドライブするには大変なテクニックが必要だという。そんな希少車を格納する特別なスペースを理解してもらいたかったということもあり、ラリーイベントなどで顔を合わせたこともある建築家・倉島さんに依頼していた。

そんな施主に倉島さんが提案したのは、まずは床の仕上げ方。アンティークのようにリアルな木を張りたかったが、雨天時のドライブ後に雨水を染み込ませることもあり、ウッド調のタイルを敷き詰めた。しかもクルマのサイズに合わせて2種類のタイルで変化を持たせ、クルマのパーキングゾーンの目安にさせるなど、工夫されている。ガレージ内の照明は白くならないように、イエローが強い温かい光を基調とするなど、クラシックカーのガレージならではの仕上げ方を提案したという。

【写真13枚】クラシックな英国車にふさわしい、シックな仕上がりのSさんのガレージ。 

こだわりのガレージと露天壺風呂の共演、男の夢が詰まった建家。
そしてその隣には、「MG-A」や「ハーレー・ダビッドソン」が格納できるスペースをもう1台分設けた。モーガン3 ホイラーのスペースとは対照的に、ブラックの壁面と、床はオイルが染み込まないエポキシ塗料で施工。仕事の材料の研究ができるようにと、磨きの「ANDEXライト」を導入するなど、プロとしての仕事もできるスペースも合わせて作り込んだ。大きなFIXウィンドウで区切った両スペースともデザイン性を重視しており、さらにどちらも極力床のスペースを確保していることがおわかりいただけるだろうか。

そのスペース確保のため、両ガレージとも収納を上部に設置し、目立たないように壁面のカラーに合わせて加工を施した。このディテールは、建築家・倉島さんと施主・Sさんの打ち合わせによって実現されたもの。写真を見ただけでは収納スペースとは気がつかない、上出来な出来栄えといっても過言ではない。

2階にはワークデスクと、Sさんの希望によりバーカウンターが用意された。友人がこのガレージを訪問したときには簡単なドリンクが出せるように、と用意されたものだ。そしてガレージの横には念願だった露天壷風呂が。この壷は滋賀県・信楽焼の特注品で、どうしてもSさんがほしかったものだ。別棟のガレージには珍しいが、バーベキューをしたり子どもたちが水遊びをしたりしたときには、そのままお風呂という理想のスペースとなっている。

現在、Sさんはクルマを3台、バイクを5台、自転車を5台保有しており、常に車輪のある乗り物を楽しむ生活を送っている。さらに、「モーガン・クラブ・日本」に所属し、年に3回ほどラリーに出場して楽しみ、仕事も充実しているという。3軒目にして、希望をすべて叶えることができたガレージが完成した。施工会社とコミュニケーションを取って、細部まで諦めないことで、夢をかなえることができたガレージが完成した。

◆PLANNING DATA
 所有地:神奈川県横浜市
 施 主:Sさん
 施 工:2020年11月
 構 造:木造2階建て
 外装/内装:サイディング/塗装、クロス
 ガレージ面積:約105平米
 愛 車:1962年式MG-A、2012年式モーガン・3ホイラー、ハーレー・ダビッドソンほか

◆OWNER’S CHECK
・一番気にいっているところは?
 すべての注文を叶えてもらったので、100%満足です。
・ちょっと失敗したところは?
 特にありません。
・読者へのアドバイスを!
 施工会社と密にコミュニケーションを取ることで、細かなことも確認可能です!

◆COMMENT FROM A BUILDER:Kurashima Design Office 倉島理行さん
カーディテーリングショップの施工経験があったので、床の仕上げ方、壁面の仕上げ方、ライトの設置など、2人で意見交換しながら決めることができました。お互いにクラシックカー好きなこともも興じて楽しく仕事をすることができ、Sさんの要望に応えられてよかったと感じています。
Kurashima Design Office  さいたま市南区内谷6-3-15-3F  Phone/0120-301-004

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