ハコスカGT-R、フェアレディ240Z、ケンメリ、RSにベレットGTR、コスモスポーツなどなど! 夢のような国産旧車コレクションが収まるこちらのガレージ。オーナーは、タイ、バンコク在住の実業家、Hさん(39歳)である。タイのリゾート地でホテル経営に携わっているHさんは、この自宅で妻と子ども2人暮らし。日本車にあうモダンなガレージを設計したのは、タイの『Little Dream interior design』だ。
【写真20枚】国産旧車7台が収まるガレージを見る!
国産旧車、高騰前にコレクション!
Hさんが日本車に興味を持ったのは、学生時代に読んだ漫画「頭文字D」。22歳で漫画の主人公・藤原拓海がドライブしていたハチロクを購入し、その1年後にはケンメリ・スカイラインを購入。このクルマが、バンコクで開催されたクラシックカーコンテストで3位に入賞したことから日本車コレクションに目覚めていった。タイには『ジャパンレトロカー』というクラシックカークラブがあり、イベントを開催すると400台以上のオーナーが集まるほどの人気を誇る。しかしタイでは、日本車の輸入規制がかかるようになり、現在ヴィンテージカーは希少かつ高額で取引されているそうだ。そのため、過去に輸入された日本の旧車をレストアし、コレクションしているオーナーが増えてきているとか。Hさんもレストアラーとメカニックを個人で雇い、旧車を購入。ガレージ横のファクトリーでレストア作業を行なっているのである。パーツは毎年、日本で開催されるニューイヤーミーティングや日本のオークションで手に入れると語っていた。
昭和レトロ看板も日本で購入!
木造2階建ての大きなガレージは、リビングに隣接し素材は木にこだわっているとのこと。クルマのジャンルによって、空間は別れており、マツダ・コスモが収まる部屋はショールームのようになっている。スケルトンのガレージシャッターや、内部にアールを利かしたデザインが特徴で、例えばニッサンのスペース天井部材は4mm厚の木材を水に浸し湾曲させて張り合わせている。タイに1台しか存在しない、ベレットGTRのスペースはホイールで囲み、こちらもショップのショールームのようにあつらえている。また、外で走ったクルマたちはガレージに入れる前に洗車するのが基本ということで、ガレージ内はタイヤ跡ひとつないクリーンな空間が保たれている。世界的にも希少で高値で取引される国産旧車と、それに似合う日本のレトロ看板などでコーディネイトされたHさんのガレージ。アーケードゲームも設置された楽しい空間はギャラリーでご覧いただきたい。
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ガレージオーナーに聞きました
■一番気にいっているところは?
ガレージのほか、キッチンの外でも家族で集えるスペースが設けられたところ。
■ちょっと失敗したところは?
排気ガス対策ができてなかったので、エンジンをかけてクルマで入ってくると排気ガスの臭いが残ること。
■次の夢はなんですか?
ほぼガレージの夢は叶えてしまいました。
■読者へのアドバイスを!
クルマに合わせて設計することでジャストのイメージのガレージが完成します。クルマのボディカラーによりイメージが変わるので建築家に伝えてみてください。
ガレージ内の車両
1969 年式いすゞ・ベレットGTR
1969 年式マツダ・コスモスポーツ
1970 年式ニッサン・スカイラインGT-R
1972 年式ニッサン・スカイライン
1985 年式ニッサン・スカイライン RSターボ
1971 年式ニッサン・フェアレディ240Z
1992 年式マツダ・オートザムAZ-1