デュアルモーターを搭載し最高出力476ps、最大トルク800Nmを発生

アウディの欧州Eセグメントとなる『A6』の次世代型となる『A6 e-tron』市販型プロトタイプをスクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。

A6 e-tronは2021年9月に初公開された「A6 e-tron コンセプト」の市販型であるとともに、現在の主力モデルA6次期型とも噂されていたが、エンジン系A6が2023年にデビューすると予想されており、現段階では別モデルとして発売される。

捉えたプロトタイプで注目なのは、コンセプトモデルでは見られなかったスプリットヘッドライトが採用されている点だろう。同様のデザインは来たる「Q6 e-tron」市販型でも発見されており、同社の新しいスタリング方向性を示唆している。その他の変更では、より小さく完全に覆われたシングルフレームグリル、フロントバンパーのワイドなインテーク、コンパクトなコーナーエアインテークがある。

エクステリアでは、コンセプトモデルで見られ傾斜したルーフライン、切り詰められたリアデッキを備える空力シルエットが継承されている様子もうかがえる。またプロトタイプには、従来のドアハンドルとサイドミラーが装備されているが、オプションでデジタルミラーが用意される可能性もあるという。

後部では、LEDテールライトが新設計されているようだ。コンセプトではライト上部に黒い部分があったが市販型では削除、バンパーのリフレクターの間にはディフューザーが装着されている。

市販型では、ポルシェと共同開発したPPE（プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック）アーキテクチャを採用、両社はこのプラットフォームを使用して、Q6 e-tronをはじめ次世代の全電気式ポルシェマカンなど、さまざまな新車をサポートする。

コンセプトモデルのスペックは、デュアルモーターを搭載、最高出力476ps、最大トルク800Nmを発揮、0-100km/h加速4秒未満で走り抜ける。PPEはA6 e-tronに急速充電機能を提供、25分以内に80%の充電を完了する。

市場でメルセデスベンツ「EQE」やBMW「i5」と争うことになるA6 e-tron市販型のワールドプレミアは、2023年初頭と予想されている。