AMGのパフォーマンスと日常的な使いやすさを両立
メルセデス・ベンツ日本は、「新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」を公開。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて予約注文の受付を開始すると発表した。
メルセデスAMG GT 4 ドアクーペは、メルセデスAMG社の独自開発による新たなスポーツカーで、メルセデスAMGのアイデンティティである、究極のハイパフォーマンスを持ちながら、官能的なデザインと広い室内空間および4ドアの利便性を兼ね備えており、パフォーマンスやデザイン性を求めながらも、日常生活での使い勝手にも妥協をすることのないモデルだ。
グレードは「GT 43」と「GT 53」の2種類でどちらも直列6気筒エンジン「M256」と「インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(以下ISG)」を搭載。ISGはエンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力21PS(16kW)、最大トルク250Nmを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。
「GT 43」は最高出力367PS(270kW)、最大トルク500Nm、「GT 53」は最高出力435PS(320kW)、最大トルク520Nmを発揮。価格は「GT 43」が\13,100,000、「GT 53」が\17,860,000となっている。なお、ボディカラーには新色として「スペクトラルブルー」および「スペクトラルブルーマグノ」が追加された。
フロントは、伝統的なクーペの構造的特徴であるロングボンネットと二つのパワードームが採用。さらに、上下方向に細く、幅の広いデザインのマルチビームLEDヘッドライト、AMGのトップモデルが纏う、縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエターグリル、逆スラントした「シャークノーズ」、流麗な「Aウイング」デザインなど、AMG GTファミリーならではのパフォーマンスを感じさせるデザイン要素をふんだんに盛り込まれている。
リアにも上下方向に細いLEDリアコンビネーションランプやリトラクタブルリアスポイラーなどAMG GTファミリーの特徴を表現。サイドはサッシュレスウィンドウと後方に向けて大きく傾斜した上下方向に細いウインドスクリーンを採用し、4ドアの利便性を持ちながら、クーペの流麗なルーフラインも保っている。ワイドなリアのショルダー部は「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」のアスレチックでスポーティな志向を表現するとともに、リアトレッドの拡大に寄与している。ラゲッジスペース容量は最大で456L、さらにリアシートを格納した場合、最大1,324Lまで拡大可能だ。
メルセデスAMG GT 4 ドアクーペでは、従来のマルチチャンバーを備えたAMGライドコントロール+エアサスペンション(※GT 53に標準装備。GT 43にオプション設定)に、新たにダンパーの外側に2つの圧力制御バルブを追加。1つはホイールのリバウンドで発生するリバウンドダンピングを制御するバルブ、もう1つはホイールが収縮する際に発生するコンプレッションダンピングを制御するバルブとなり、ホイールのリバウンドと収縮のステージをそれぞれ別個に制御することが可能となった。最小減衰力と最大減衰力の特性差を広げ、マップデザインの柔軟性をさらに高めることで、快適性を高める一方で、スポーティなドライビングダイナミクスの両立を実現している。
インテリアデザインは高級感がありながら、パフォーマンスの高さも感じさせるデザインで、面積が広く、流れるようなデザインでワイドさを強調するインテリアトリムやタービンエンジンを想起させるエアアウトレット、2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイなど、基本デザインを最新のメルセデス・ベンツモデルと共有している。さらにMBUXインテリア・アシスタントを標準装備し、手のジェスチャーで様々な操作が可能。例えばVサインによって、お気に入りの機能のショートカットをメディアディスプレイに表示したり、ルームミラーの下で手を上下させることでリーディングライト、助手席シート上方に手を伸ばしてサーチライトのオン・オフなど利便性が向上している。
ホームスクリーン、メディア、ナビゲーション、シート調節では選択項目をハイライトまたは拡大表示することで、より操作しやすくなるよう配慮。また、360°カメラシステムの映像を車両の前後左右、俯瞰などを任意に切り替えることができるので、駐車の際などに便利だ。ステアリングは、最新世代のAMGパフォーマンスステアリングホイールを標準装備、手を離さずに走行モードを変更することができる「AMG ドライブコントロールスイッチ」が搭載され、右側のスポークの根元に位置するボタンはAMGダイナミックセレクトの走行モードなどを選択することができ、左側はエグゾースト、サスペンション、マニュアルモード、ESPなどの調整を行うことが可能となっている。