全方位的に進化! 新型「三菱アウトランダー」が北米デビュー

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4代目「アウトランダー」は新開発プラットフォームや2.5Lガソリンエンジン採用に加え、走行制御機能もさらに進化。安心・安全な走りに磨きをかけた

2月17日、三菱自動車はフルモデルチェンジを受けた新型「アウトランダー」を、4月より米国、カナダ、プエルトリコで発売すると発表した。新型の発売に先駆け、同日に米国のAmazon Liveでオンライン発表会を実施し、商品紹介ビデオやカーコンフィギュレーターなど様々なコンテンツを通して新型アウトランダーの魅力を発信する。なお、このコンテンツは2021年の3月31日まで視聴できる。

アウトランダーは三菱がグローバルに展開するクロスオーバーSUVで、これまで累計で260万台を販売。北米では2002年に同社初のクロスオーバーSUVとして投入され、SUVとしての実用性や機動力、そして環境性能や安全性により、3世代にわたって好評を博してきた。4代目となった新型は、全方位で進化を果たしている。

このたびの発表に際して、同社の加藤隆雄CEOは次のように述べている。
「新型『アウトランダー』は“威風堂々”を商品コンセプトとし、スタイリング、走行性能、上質感を大幅に進化させ、行動範囲を広げたい、さまざまなことに挑戦したいというお客様の想いに応える頼もしいSUVに仕上げました。この新型『アウトランダー』の投入により、まずは北米市場の販売を活性化させ、グローバルでの成長軌道に繋げていきたいと思います」

スタイリングは力強さを増し、明確な存在感を発揮している。デザインコンセプトに「BOLD STRIDE(ボールドストライド)」を掲げ、ドライバーが自信をもって新しい一歩を踏み出せる力強さや頼もしさを全身で表現。パッケージから大きく見直し、フロントからリヤへと伸びる水平基調で力強くスタンスの良いプロポーションや、張りのある豊かな面とエッジの効いたシャープなキャラクターラインのコントラスト、大径20インチタイヤとワイドボディを強調する張り出したフェンダーにより、堂々とした佇まい、そして存在感と安定感を実現した。

フロントマスクでは、力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現した「ダイナミックシールド」を次世代化し、SUVとしての力強さを一層高めている。デイタイムランニングランプとターンランプを薄くシャープな形状として上部に配置し、対向車や歩行者からの被視認性を向上。また、ヘッドライトはその下のバンパーサイドに配置することで、より路面を明るく照らすとともにワイドボディを強調している。

リヤでは、ひとつの面から切り出したようなシャープな六角形のテールゲートが特徴的。このデザインは、タイヤを背負った『パジェロ』伝統のリヤスタイルからインスピレーションを受けた個性的で洗練された造形で、上部は安定感、下部はSUVらしい機動性の高さを表現したものだ。また、水平基調のTシェイプテールランプはワイドなイメージで安定感をさらに強調している。

インテリアはさらに上質になった。力強い水平基調のインストルメントパネルは、広々としたゆとりある印象を与えながら、車体姿勢の変化をつかみやすくなる機能性を併せ持つ。また上部には触感の良いレザー巻きのソフトパッドを採用、さらにステッチをあしらうことで質感の向上を追求している。ドアパネルには、広い面積にドアインサートを配し、インストルメントパネルやフロアコンソールサイドと同様のソフトパッドを採用し、上質で居心地の良い空間を追求している。

メーターはグレード別に2種類を設定。三菱自動車初の全画面のフルカラー液晶(12.3インチサイズ)を搭載したメーター「フルデジタルドライバーディスプレイ」は、鮮明な画像と大画面により、多彩なコンテンツ表示でもすっきりとした見やすさを実現。様々な情報を自由に組み合わせて表示できるカスタマイズ機能も備わった。もうひとつのハイコントラストメーターは、中央のインフォメーションディスプレイに簡易的な矢印ナビなどの表示が可能で、7インチ液晶を搭載しながらも、アナログ表示による高い視認性の利点を活かしつつ、立体的な文字盤と加飾付き指針により高級感を演出している。

センターディスプレイにはグレード別装備として9インチの大画面を採用したスマートフォン連携ナビゲーションを設定。内蔵地図と連携したナビゲーション機能で高精度なルート案内をスムーズに提供する。画面下に常時表示されるランチメニューのアイコンをワンタッチするだけで、ナビやオーディオなど様々な機能が簡単にセレクト可能。Android AutoやApple CarPlayにも対応しているほか、今後は最新の交通情報の取得やソフトの更新がオンラインで可能になる機能にも順次対応していく予定だ。

2-3-2レイアウトの7人乗りキャビンは、乗車人数や荷物に合わせて多彩なシートアレンジが可能。可倒式のセカンドシートはスライドおよびリクライニング機能はもちろん4対2対4分割タイプとし、スキーなどの長物積載時も大人2人がゆったり過ごせる。室内には多彩な収納スペースが設けられたほか、フロアコンソールトレイにはスマートフォン用ワイヤレスチャージャーを設定。さらに同トレイには前面と背面それぞれにUSBポートを設置するなど、利便性の向上にも余念がない。

新開発プラットフォームや新開発の2.5Lガソリンエンジンの採用などによって、安心・安全な走行性能にも磨きがかけられた。新開発プラットフォームの採用は、衝突安全性を大幅に高め、高次元の操縦安定性を実現。キャビン周りには三菱自動車初のホットスタンプ式超高張力鋼板を採用し、変形の少ない高耐力キャビン構造としながら軽量化を実現している。また、エンジンルームおよびキャビン周りには連続した環状構造を採用し、従来車よりボディの曲げ、およびねじり剛性を大幅に向上した。マルチリンク式のサスペンションや、デュアルピニオン式の電動パワーステアリングの採用などにより、上質な乗り心地でありながら、リニアでダイレクト感のある操縦性を実現。直進安定性はもちろんコーナリング時のトレース性も大きく向上し、運転する楽しさを提供する。

新開発の2.5Lガソリンエンジンは、従来車に対して最高出力で約8.9%、燃料消費率(WLTCモード)で約2.6%向上。低中回転域はトルクフルで力強く、高回転域ではなだらかで扱いやすいため、街乗りからスポーツドライブまで幅広く対応する。トランスミッションは8速スポーツモードCVTを搭載。加速時は多段ATのようなメリハリのある変速を行うステップシフト制御を採用し、アクセルを強く踏み込んだときは力強く俊敏な加速フィーリングが得られる。一方クルージング時にはCVTの特長を活かした静かで滑らかな走りを実現した。

4WD車では前後トルク配分を行うセンターカップリングのデバイスに、電動モーターによる油圧クラッチを取り入れた電子制御4WDを採用。停車中から前輪と後輪を強く拘束できるため、走り出しの瞬間から後輪駆動力が発生し、4WDらしい力強さが体感できる。とくに凍結路面での坂道発進といったシビアなコンディションで、より威力を発揮する。

4WD車ではまた、さらに進化した車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載。ブレーキ制御「ブレーキAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)」を後輪にも採用することで、前後輪の分散制御に発展させている。操舵角、ヨーレート、駆動トルク、ブレーキ圧、車輪速などをセンサーで検知し、ドライバーの操作と車両の状態を常に正確に把握。旋回時には「ブレーキAYC」が前後左右輪の駆動力/制動力差を最適化することで、タイヤのグリップ能力をさらに引き出し、ドライバーの意のままの操縦性を実現する。また、2WD車にも前後輪の分散制御に発展させた「ブレーキAYC」を取り入れ、「ASC(アクティブ・スタビリティ・コントロール)」や「ABS」と統合制御し、さまざまな路面で走行安定性を実現している。

新型には、様々な運転スタイルと走行シーンに最適化された車両運動特性を選べるドライブモードを採用し、4WD車には6モード、2WD車には5モードを設定。フロアコンソール上のモードセレクターにより、道路の状態で選べるドライブモード、運転スタイルで選べる「ECO」が選択できる。ドライブモードでは、通常使用するモード「NORMAL」、舗装路でスポーティに走れる「TARMAC」、未舗装路で高いトラクション性能と安定性を発揮する「GRAVEL」、雪道などの滑りやすい路面に適した「SNOW」、ぬかるんだ道や深雪などで走破性を高める「MUD(4WD車のみ)」を設定。ドライブモードは4WD車の高い走破性を引き出すことはもちろん、2WD車でも、いざというときのポテンシャルを高めて、運転時の安心感や信頼感を向上させている。モード選択時にはメーター内に走行シーンがイメージできる画像を表示し、直感的なモード選択が可能だ。

先進安全機能の面では、高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイ・パイロット)」を搭載。レーダークルーズコントロールシステム[ACC]とレーンキープアシスト[LKA]を統合した制御で、車間距離と車線中央をキープしながらの走行をサポート。さらにナビリンク機能搭載車は、速度標識を読み取って設定速度を自動で切り換えたり、ナビゲーションの地図情報を活用して高速道路のカーブや分岐などで適切な車速に自動で調整したりすることが可能だ。また高速道路では、渋滞時でも停車後約30秒以内なら自動発進でき、走行中の煩わしい設定操作を低減する。

コネクテッド技術の導入にも積極的だ。カーライフをもっと快適に、安心してドライブを楽しむためのカーサポートシステムとして「三菱コネクト」を搭載。ドライバーの安全を守るために、事故や故障時にボタンひとつでコールセンターへの救助依頼が可能で、エアバッグが展開した場合は自動的に通報する。さらに、車両の盗難警報や盗難にあった車両の位置情報を取得してユーザーに通報するなど、様々なアクシデントに対応している。

また、スマートフォンを使い、車両を駐車した位置を表示させることや、ライトを点滅させて自車位置の確認ができる。リモート操作では、乗車前にエンジンを始動させて空調を作動させておくことで、寒い冬や暑い夏でも快適な室内を準備しておくことや、離れた場所からドアロックの解除ができるなど便利な機能を充実。さらに車両が設定した時間外に運転された場合、設定したスピードの超過や設定エリア外を走行した場合などに通知を受けることができ、家族の運転管理を行なうことができる。

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