メガーヌRSオーナーに朗報! ブレーキ界のオーソリティー『ENDLESS』から、純正サイズで適合するハイパフォーマンスなローター&パッドが登場した。早速テストしてみた!
ブレーキを踏んだその奥に“一歩先”の制動感がプラス
ルノー・メガーヌRSといえばティーポでもおなじみ、モダン・ホットハッチの雄だ。ディエップの工場から出荷された時点でルノー・スポールの手によって徹底したチューニングが施されていて、これ以上手を入れる必要なんてあるのか? と思う人もいることだろう。
この度、エンドレスからメガーヌIII RSとIV RSに適合するフロント用ブレーキローターとパッドがリリースされたと聞き、実車にてテストしてみることに。
協力してくれたTさんのメガーヌIII RSは2010年式の最初期ロット。ローターは購入以来6万kmほど走っていて、パッドは交換してから1万5000kmほど。サーキット走行も楽しんでいる。
このモデルは純正では、フロントはブレンボ製モノブロック4ポットキャリパーに直径340mm、厚さ28mmの同社製ベンチレーテッドディスクを組み合わせ、リアはTRW製キャリパーと直径290mm×厚さ11mmのディスクを備える。
今回フロントに装着するエンドレス製ローター「RAcing E-SLIT」はその名の通りレーシングスペックの2ピースタイプで、ディスク表面にはなめらかにパッドを削るカービングスリットに加えて、さらに強い制動力をもたらす「Eスリット」が与えられている。
さらにローター内部はエンドレスがレース活動からフィードバックして開発した多ベーン構造となっていて、渦巻き状のフィンが空気を積極的に外部へ排出することで冷却効率を大幅にアップ。サーキットやワインディングでフロントブレーキへの負荷が大きいのはFFホットハッチの宿命だが、純正よりブレーキの温度帯を低くできるのは大きなメリットだ。
ベルハウジングとローターが別体の2ピース構造のため、2回目のローター交換からはディスクだけの交換で済み、純正1ローターを交換するよりもコストを抑えることができるのも、ローターの消耗が早いヘビーユーザーにはコストパフォーマンスの面で魅力的な点といえる。
なお、メガーヌRS用のアルミ製ベルハウジングには、通常オプション扱いのタフラムコートが標準で施される。通常のアルマイトより温度変化に強く色褪せしにくいのが特徴で、色合いもシック。純正の雰囲気を壊さずに街乗りできる。
今回エンドレス2ピースローターの重量を計測したところ、1つ8.0kg。純正の方は1つ9.2kgだった。フロント左右合わせて2.4kgのバネ下重量軽減となるのも、走りの面で見逃せない利点だ。
前後のパッドは、ストリートからサーキットまでバランスよくカバーするセミメタル材質の「MX72」をチョイスして、果たしてメガーヌRSはどう進化したのだろうか?オーナーTさんにインプレッションを語ってもらった。
OWNER’S VOICE/純正でも初期制動は高く満足でしたが、今回交換したらブレーキのコントロール性が上がり、急ブレーキの際にもしっかり止まって、一定の力で踏んだ後もまだ奥があり安心感がアップしました。街乗りでもタッチがソフトで乗りやすくなり、鳴きやダストも少ないのでとても満足です。
ENDLESSのレストアカーの数々が収まるミュージアム!
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