電動SUVによるエクストリームE、2021年春に開幕

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電動SUVによる第1戦はサウジアラビアで開催予定。ハミルトンやニコ・ロズベルグも関与

電気自動車(EV)によるオフロードレースとして準備が進められてきた「エクストリームE」が2021年春に開幕する。その名を聞いたことのない人も多いと思われるが、プロジェクトは2019年にスタートしており、フォーミュラEのノウハウを生かしながらも、バギー風の迫力あるEVマシンを使い、2台ずつバトルを繰り返しながら砂漠や山岳路を駆け抜けるレース形態が考えられてきた。

2016年の F1ワールドチャンピオンであるニコ・ロスベルグがチーム「RXR」を立ち上げ、エクストリームEに参戦することを発表。

今年9月にはF1王者のルイス・ハミルトンがチーム「X44」を立ち上げてエクストリームE参戦(ハミルトン自身がステアリングを握るわけではない)を発表し、10月にはやはりF1ドライバーのニコ・ロスベルグのチーム「RXR」が参戦すると発表。イベントパートナーとしてプロジェクトに関わり、タイヤ供給も担当するサプライヤー最大手のコンチネンタルが公表したもので、サウジアラビアでの初戦開催に向けてムードが高まっている。
新型コロナウイルスの影響により2021年1月に予定されていたシリーズ開幕は春にズレ込むことになったが、500psといわれるバギー風マシンの走りは迫力たっぷりで、男女1名ずつのドライバー参戦が義務づけられるなどユニークなレギュレーションも興味深い。日本のメディアがこのEVモータースポーツをどの程度とり上げるか分からないが、環境保護を訴える視点が受け入れられる可能性もあり、レース自体もフォーミュラEより見応えがありそうだ。ハミルトンやロズベルグ自身がステアリングを握って参戦することも期待したいが……。

ルボラン2021年1月号より転載

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