新たにPHEVを設定! 新型「三菱エクリプス クロス」が発売開始

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新型「エクリプス クロス」のPHEV仕様には2.4Lエンジンを組み合わせるツインモーター4WD方式のPHEVシステムを搭載。EVモード時は最高57.3kmを走行

12月4日、三菱自動車は改良を受けた新型「エクリプス クロス」を発売した。同社の発表によると、10月15日から受け付けを開始した先行予約注文は、11月末時点で約2000台に達したとのこと。

●新型「三菱エクリプス クロス」モデルラインアップ
[ガソリンモデル]
・M:2,531,100円(FF)/2,751,100円(4WD)
・G:2,867,700円(FF)/3,087,700円(4WD)
・Gプラスパッケージ:3,126,200円(FF)/3,346,200円(4WD)
[PHEVモデル]
・M:3,848,900円(4WD)
・G:4,152,500円(4WD)
・P:4,477,000円(4WD)
※価格は消費税込み

新型にはPHEVモデルが新たに設定された。採用されたPHEVユニットは、128ps/199Nmを発揮する2.4L直列4気筒エンジンに、前後アクスルそれぞれに搭載する高出力モーター、そして大容量の駆動用バッテリーを組み合わせたツインモーター4WD方式のシステムだ。これは「アウトランダーPHEV」と基本を共有しつつ、新型エクリプス クロス用に最適化されたもの。モーターはフロント用が82ps/137Nmを、リヤ用は95ps/195Nmを発揮する。

電動車ならではの滑らかで力強い加速、軽快感と安心感あるハンドリングを発揮する一方で、エネルギー容量13.8kWhのバッテリーを搭載したことにより、EV走行モード時の航続距離は57.3km(WLTCモード)を実現。ハイブリッド燃費は16.4km/L(WLTCモード)と発表された。

走行モードは、駆動用バッテリーの電力でモーター駆動する「EV走行モード」、エンジンで発電した電力でモーター駆動する「シリーズ走行モード」、エンジンで発生した動力で走行し、モーターがアシストする「パラレル走行モード」の3つを設定。走行状況に応じて自動で切り替え、さまざまな状況でモータードライブを楽しむことができる。

PHEVモデルでは、車内に設置した100V/AC電源(最大1500W)により電化製品に電力供給が可能で、アウトドアレジャーでは便利な、そして非常時では頼もしい電力源となる。さらに、急速充電口を使いV2H(Vehicle to Home)機器と接続すると、車両に蓄えた電力を家で使うことができる家庭用の蓄電池となる。また、自ら発電することができるため、満タン・満充電の状態からでは、一般家庭の最大約10日分(一般家庭での1日当たりの使用電力量を約10kWh/日として算出)に相当する電力を供給することが可能だ。

一方ガソリンモデルは、150ps/240Nmを発揮する1.5L直列4気筒ターボエンジンと8速スポーツモード付きCVTを、従来型から引き続き搭載している。

四輪駆動システム「S-AWC」は、前後サスペンションの最適化によりその効果が一層引き出され、ドライバーの思い通りの操縦性の実現に大きく貢献するとともに、乗り心地と静粛性を向上させている。ドライブモードは路面状態や走行状況やドライバーの好みに合わせて、さまざまな状況において適切な操縦性と安定性を提供する「NORMAL(ノーマル)モード」のほか、雪道などの滑りやすい路面で車両挙動を安定させる「SNOW(スノー)モード」、悪路において優れた走破性と安定性を発揮する「GRAVEL(グラベル)モード」を設定。PHEVモデルでは、おもに乾燥舗装路での旋回性と安定性を高次元で両立させた「TARMAC(ターマック)モード」も設定し、ドライバーに運転する楽しさと安心感を提供する。

内外装のデザインも一新された。デザインコンセプトは「Daring Grace(大胆にして、優雅)」。全長の延長と前後デザインの一新により、より流麗で上質なフォルムを実現するとともに、フロントとリヤでSUVとしてのダイナミズムを高めている。

フロントマスクは、SUVの力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現する「ダイナミックシールド」を進化させ、各種ランプレイアウトの変更により、いっそう精悍でスポーティな表情となった。また、バンパー下部にスキッドプレートを採用し、SUVとしての力強さが表現されている。

リヤビューでは、従来のダブルガラスから、流れるようなシルエットとなるシングルガラスに変更。より洗練された伸びやかなフォルムを実現するとともに、すっきりした後方視界を確保。三方向に延びる立体的なリヤランプを高い位置に配置することで被視認性の良さと独自性を持たせている。また、分厚いボディパネルやバンパーは、強さや頑丈さを表現しつつ、背面装着式スペアタイヤからインスパイアした六角形のモチーフと相まって、SUVならではのスタビリティと走破性を表現している。

インテリアはブラックを基調色とし、エンボス加工のスエード調素材と合成皮革のコンビネーションシートを上級グレードに採用したほか、メーカーオプションの本革シートは従来のブラックに加えてライトグレーを新たに設定。ドアトリムも同色でコーディネートし、上質でスポーティな空間が演出されている。

そのほか、スマートフォン連携ナビゲーションは、ディスプレイ画面を8インチに拡大し、見やすさや操作性を向上。内蔵地図によるルート案内やVICS交通情報対応といった便利な機能に加えて、AndroidスマートフォンやiPhoneをUSBポートにつなぐだけで、Android AutoTやApple CarPlayのアプリケーションを満喫できる。

なお、同社の公式サイトでは新型「エクリプス クロス」の紹介に加えて、開発ストーリーなどを盛り込んだスペシャルコンテンツが公開されている。

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