ホンダ系列のサプライヤーは「日立アステモ」に

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ショーワ、ケーヒンなど名門サプライヤーの統合でグローバル展開を拡大

ホンダは2020年10月に系列サプライヤーのケーヒン、ショーワ、日信工業の株を公開買い付けによって取得し、完全子会社化が完了。同じくサプライヤー大手の日立オートモティブシステムズがこの3社を吸収合併する形で新会社を設立することになっていたが、その新社名を「日立Astemo(アステモ)」とすることが発表された。
日立オートモティブを存続会社とし、ケーヒン、ショーワ、日信工業が消滅会社とされており、新会社に日立の名は残されたが、新たな企業グループを印象づけるべく、新社名(新商号)を採用したと思われる。統合計画が公表されたのは2019年10月だったが、2020年度中に経営統合を完了して新たなスタートを切ることになる。
パワートレイン関連のケーヒン、サスペンションおよびステアリング関連のショーワ、ブレーキ関連の日信工業はいずれも名門サプライヤーといってもいいノウハウを有しており、先進運転支援技術やコネクテッドに強みを持つ日立オートモティブの総合力が加わることで、国内はもとよりグローバルでも強力なサプライヤーとなることは疑いない。ボッシュ、コンチネンタル、デンソーといったメガサプライヤーと肩を並べる企業グループとして、今後は「Astemo」のブランドで勝負していくことになるが、先行するメガサプライヤーを脅かす存在となり得るのか、その動きに注目したい。

ルボラン2021年1月号より転載

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