【ホイールカタログ2020秋】「BBS RE-V7」伝統と革新を凝縮したBBSの新時代クロススポークが満を持していよいよ登場!

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クロススポークを自らのアイデンティティとしながら、その中で多種多様な設計やデザインを提案してきたBBS。そんな同社にとって待望の新作がいよいよ発進する。7本のクロススポークを持つ、その名もRE-V7である。

長い研究開発期間を経ていよいよ発売が目前に!

ザ・BBSというべき伝統芸であるLM、LM-R系を大切に育て続ける一方で、新世代を感じさせる5本クロススポークのRID、RI-A系なども次々と生み出してきた。そんな布陣を持つBBSは、創業から半世紀を迎えた記念すべき今年、いよいよ第3の柱を建てようとしている。

まずは7.5J~10.5Jまでの18インチが発売される予定だ。サイズによってフラットタイプとラウンドタイプの2種類のスポーク形状がある。

その名もRE-V7だ。東京オートサロンでは毎年のように参考出品されていたモデルである。スーパーGTに参戦するBMWチーム・スタディのM6GT3に供給されたレーシングホイールが話題を呼んだ。当時、スタディの専売モデルとしてM3、M4などをターゲットとした20インチが限定発売されたこともある。それがようやくBMWという範疇を超えたカタログモデルとして発売されることになった。

BBS初の艶ありブラックも新設定となった。

構造は7本のクロススポークを持つアルミ鍛造1ピースである。ひと目見てBBSだと分かる普遍的なデザインを持ちながらも、しかし既存モデルとも違う新鮮味がある。BBSのアイデンティティであり技術的に理想だと捉えるクロススポークが、7本に設定されていることに注目したい。

真円のセンターホールや7本クロススポークがいかにもBBSらしくスポーティだ。しかしリムエンドまで到達する繊細なスポークはエレガントな雰囲気すら感じさせる。大径キャリパーに対応する新設計リムも開発された。

先のBMWチーム・スタディでの経験を含めて、近年、BBSはレーシングホイールにおいての理想像として7本を積極的に取り入れている。その姿カタチが、改めてストリートへと落とし込まれたようだ。とはいっても過度なまでの無骨さはなく、繊細なスポーク形状と相まって、どことなくエレガントな雰囲気も内包する。これなら車種やカテゴリーを問わず、プレミアムな印象を強く訴えかけてくれる。

サイズは18インチからスタートする。国産スポーツモデルはもちろん、AMG A45やゴルフR、S3など走りを意識したプレミアムコンパクト勢もターゲットに入る。サイズによって、フラットタイプとラウンドタイプと2種類のフェイスが用意され、カラーリングは4色。

BBS伝家の宝刀であるダイヤモンドシルバー、ダイヤモンドブラック、ゴールドに加え、BBS初の艶ありブラックも新設定された。BBSとしては異例だが、クロススポークを艶めかしく引き立たせる妙色だと思う。

また、18インチのサイズ感だと時に悩むことになる、ブレーキとのクリアランスにも対策が講じられた。リムを膨らませることによって“逃げ”を確保して大径ローターとのマッチングを図った。設定に関しても、18インチの設定が揃ったら、ゆくゆくは19インチへと拡充する意向もある。かつてスタディ専売品として限定販売していた20インチの復活だってありえるかもしれない。

RE-V7の詳細な仕様やバリエーションは年内に公開され、来年初頭からデリバリーが始まる予定だという。昨年はフルオートメーションの塗装工場が完成し、1万2000トン鍛造機の生産整備も整った。そうした体制も加味して、BBSのエンジニアが納得のゆくまで熟成を続けてきたREV7が、いよいよ走り始める。

スーパーGTにおけるBMWチーム・スタディとのコラボを記念して、スタディでは20インチのRE-V7が期間限定で先行発売されていた。

F80型M3やF82型M4をターゲットとしたもので、大好評を博しながら完売したという。今後、BBSのカタログモデルとして復活する可能性は充分にある。

お問い合わせ
BBSジャパン 03-6402-4090 https://bbs-japan.co.jp/

フォト=宮越孝政/T.Miyakoshi ルボラン2020年12月号別冊付録より転載

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