つけていることを忘れる究極のフィット感がイイ! 普段使いもできるドライビンググローブ【Style in motion 067】

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2020/10/11 15:00

本格的すぎるドライビンググローブは、ちょっと気恥ずかしい……。ならばこの冬は、普段使いもできるこんなグローブはいかが?

※この記事はル・ボラン2015年12月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。

デンツ ペッカリーグローブ

テレビを見ていて、久しぶりにいいなぁと思ったクルマのCMがある。矢沢永吉を起用した日産の企業CMだ。

ドライビングする永ちゃんの顔のクローズアップ。疾走感とともに陽を受け、いかにも楽しそうだ。やがてカメラは徐々に車内から車外へと引いていく。するとなんと永ちゃんは腕組みし、ハンドルを握っていないのだ。それでもクルマは走り続ける。こうして自動運転の技術をアピールするのである。

永ちゃんの存在感は圧倒的。またそれに頼るだけでない、意表をつく展開が面白い。CMならではのシンプルかつ説得力ある演出だ。自動運転というと機械任せのつまらなさや不安感がつきまとうが、クルマの未来も楽しく感じられてくるじゃないか。

もちろんこの先どんなに自動運転の技術が進化しても、手放しでクルマを運転することはまずないだろうし、むしろ技術が進化すればするほどハンドルを握る楽しさが再認識されていくに違いない。それは手作りや手書きの温もりや不変的な価値にも通じるのだ。

これからの季節、その手を寒さから守るとともに、お洒落を楽しむのがレザーグローブ。お薦めするのが1777年に設立したイギリスの老舗ブランド、デンツだ。伝統的なカッティングとハンドステッチによる、つけていることを忘れてしまうほどのフィット感は“シークレットフィット”と呼ばれ、品格あるクオリティから“グローブ界のロールス・ロイス”とも称される。

デンツが使用する代表的なレザーのペッカリーは、南米に生息する猪の一種で、3つ並んだ小さな毛穴を特徴にする。通気性と伸縮性があり、しかも摩擦にも強い。こうしたグローブに適した素材に加え、指と指の間には小さな水かきのような独特の裁断を施し、動きを妨げず、美しいスタイルも維持する。

手につけることで馴染んでいき、つけたままでも小銭が扱えるほど。指先の感覚も損なわないことからシックなドライビンググローブとして愛用者も多いそうだ。

防寒だけでなく、イギリスではポケットチーフのようにコートの胸ポケットに入れるのがジェントルマンスタイルだとか。ペッカリーでは4色を揃えるので、ダークトーンになりがちな冬のコーディネートにもお洒落なアクセントになるだろう。今年1年頑張ったご褒美にもいい。それこそ永ちゃんに倣って「やっちゃえ、自分(に)」。

DENTS PECCARY GLOVE
1777年の創業以来、220年以上の歴史を持つグローブメーカー「デンツ」。創業者のジョン・デントは革の鑑別と裁断技術に関して天才的な才能を持った手袋職人であった。彼のクラフトマンシップは二世紀を経たいまも職人たちに受け継がれている。
今回ご紹介するのはペッカリーと呼ばれる猪の皮を使ったグローブ。その素材は柔らかいのに丈夫で通気性がよいのが特徴で、摩擦にも強いためドライビンググローブとしても重宝してくれそうだ。このほかにも、シンプルながら美しいシルエットのシープスキングローブをはじめ、様々な種類のレザーやカラー、デザイン、シルクやカシミヤなど最高級素材をライニングにあしらった逸品などを豊富にラインナップ。価格51,000円(税抜き)。

●問い合わせ先:ヴァルカナイズ・ロンドン https://vulcanize.jp/

フォト:布川航太/ル・ボラン2015年12月号より転載

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