心ときめかせてくれるコンパクトカー
インテリアで注目したいのは3Dへと進化したiコクピット。小径ステアリングを低い位置に置き、ステアリング上端越しにメーターをみる独特のレイアウトは従来通りだが、メーターが3D表示になったのが新しい。3D表示の新鮮さは写真はもちろん動画でもなかなか伝わらないので、ぜひご自分の目で実車をご覧になることをオススメする。3D表示は見た目の新鮮さだけでなく、機能的にも考え抜かれている。いくつかのパターンを選べるが、重要な情報を目に近い手前側中央部に表示するというのが基本ロジックとなる。脳科学者の方に聞いたのだが、このロジックは人間の認知機能的にも非常に理に叶っているという。その他、Bセグメント離れした上質なシート(とくにGTライン)や立体的な造形にこだわったダッシュボード&ドアトリム、質感の高いスイッチ類など、コストを言い訳にした手抜きを感じないさせないのも嬉しい。そうそう、先代では液晶タッチパネルのメニュー内に埋もれていたエアコン操作ボタンのうち「MaxAC」のみ物理ボタンが独立して表に出てきたのはとくに真夏の時期には朗報だ。
フットワークに関してはこの後のアウディA1との比較記事で詳しく書くが、17インチタイヤを履くGTラインは少し固め、16インチのアリュールはソフトタッチとキャラクターに違いはあるものの、両車ともフランス車ならではの「コシのあるフワッと感」がちゃんと残っている。
最後にデザインについて。新型208は文句なしにBセグメントのベストルッキングモデルだと思う。三角形を強調したCピラーやリアのブラックバンドなど、先祖である205へのリスペクトを保ちつつも確実に前進しているのがいい。なかでも特筆に値するのがプロポーションの美しさだ。上屋の視覚的重量を四隅に配したタイヤがしっかり受け止めているし、全体のバランスがいいから余計なラインでごまかす必要もない。だからスッキリしているのにコクがある。唯一、デザインのためのデザインと言えるのがライオンの爪を意識したデイタイムランニングライトだが、これも正面から見るとグリルのラインに、真横から見るとフロントホイールアーチのラインにピタリと寄り添ってみせる。そして斜め45度から見れば完全な直線。高度な三次元造形の勝利である。
「Unboring the Future=退屈な未来は要らない」。実用性に触れがちなコンパクトカーのなかにあって、心ときめかせてくれるのが新型208最大の価値だ。
■関連記事
- 【国内試乗】走りと“音”の質感が進化「三菱 アウトランダー・PHEV」
- レクサスならではのラグジュアリーな世界に触れてみよう!「RZ450e」と「NX450h+」を展示、「RZ300e」の試乗も!レクサス出展情報【EV:LIFE 神戸2024】
関連記事
スポーツ心溢れる「IONIQ5N」と、注目のクロスオーバー「コナ」を展示!「IONIQ5」試乗もあり!ヒョンデ出展情報【EV:LIFE 神戸2024】
EV:LIFE KOBE2024
2024.11.01
SUV「iX」とサルーン「i7」、ふたつのフラッグシップBEVを展示!「iX1」試乗もできます!BMW出展情報【EV:LIFE 神戸2024】
EV:LIFE KOBE2024
2024.10.31
コダワリのサウンドシステムにも注目の「アウトランダーPHEV」を展示、「eKクロス EV」試乗もできます!三菱出展情報【EV:LIFE 神戸2024】
EV:LIFE KOBE2024
2024.10.31
「ドルフィン」と「シール」に触れて、「ATTO 3」に試乗して、「ありかも」を実感するチャンス!BYD出展情報【EV:LIFE 神戸2024】
EV:LIFE KOBE2024
2024.10.31
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>