2003年
熟成を重ねて完成の域に近づきながら
お買い得な限定モデルも続々と登場
新しいゴルフVの登場が近づくなか、日本市場向けのゴルフIVはさらに熟成を重ねクルマとしての完成度を高めていった。この2003年には装備を充実させた3機種の限定車がリリースされ、このうちのLとL Plusの2機種は最終ラインナップモデルとして翌年も販売が継続されていくことになる。そして2003年9月のフランクフルトショーでゴルフVがついにベールを脱ぎ、翌2004年5月には国内デビューも果たすことになる。
限定車 Golf Eins《2003年1月》
フォルクスワーゲンが2002年度の輸入車販売台数ナンバー1となったのを記念してリリースされた特別仕様車。ベースはゴルフEで、リモコンドアロックやマルチファンクションインジケーター、シートヒーターなどの快適装備を追加。外観的にもアルミホイールやボディ同色サイドモールで上級感を演出している。価格は6万円アップの225.0万円(税抜)。
カーテンエアバッグ全車に設定《2003年3月》
ベーシックモデルのEを含む全グレードに、サイドからの衝撃から乗員の側頭部を守るカーテンエアバッグを標準装備。側面から強い衝撃を感知するとAピラーからリアドア上部後端にかけてカーテン状のエアバッグが展開する。これによりモデル末期のゴルフIVの安全性はさらに高められた。
Golf R32(4Door)《2003年4月》
前年末にリリースされたR32の受注が好調だったのを受け、急きょ用意された右ハンドル仕様の4ドアモデル。基本スペックは共通ながら、ボディカラーはブラックマジックパールエフェクトとリフレックスシルバーメタリックの2色にディープブルーパールエフェクトを追加。価格は10万円アップの405.0万円(税抜)
限定車 Golf L《2003年8月》
VWブランドの日本正式輸入50周年を記念して発表された限定モデル。このゴルフL(Lはローマ数字で50を表す)はEをベースとし、アルミホイールやキーレスエントリーなどEinsとほぼ同内容の装備で、価格はEと同じ219.0万円(税抜)。
限定車 Golf L Plus《2003年8月》
このLプラスはGLiをベースとする特別仕様車。キセノンヘッドランプ(ハイトコントロール機能付き)&ライトウォッシャー、クルーズコントロール、革巻き4本ステアリング(マルチファンクション機能付き)などの充実した装備をもちながら、ベース車両より5万円安い265.0万円(税抜)という価格が大きな魅力。
ゴルフIV最終ラインナップ(2004年5月)
モデル名 | 排気量 | 仕様 | 価格 |
Golf L | 1595cc | 4ドア・4AT | 229.95万円(税込) |
Golf L Plus | 1984cc | 4ドア・4AT | 278.25万円(税込) |
Golf L Plus MMS | 1984cc | 4ドア・4AT | 294.0万円(税込) |
Golf GTI | 1780ccターボ | 4ドア・4AT | 313.95万円(税込) |
ゴルフIVの国内販売台数の推移
1999年 21,068台
2000年 18,382台
2001年 15,316台
2002年 14,561台
2003年 12,980台
2004年 6806台
※2004年は1〜7月のデータ。
ゴルフIVのグレード別販売比率(2003年のデータ)
Golf E 13.5%
Golf CLi 14.9%
Golf GLi 15.0%
Golf GTI 10.7%
Golf GTX 2.5%
Golf R32 6.0%
Golf Eins(限定車) 11.6%
Golf L(限定車) 14.4%
Golf L Plus(限定車) 8.5%
Golf XE(限定車) 0.1%
Golf Exzept(限定車) 2.9%
足かけ7年で、国内販売されたゴルフIVは10万台弱。これはルポやポロなど、同じVWの量販モデルが増える中で立派な数字といえるだろう。また、モデル末期の’03年になると限定車の比率がかなり高くなっていることにも気づく。
ゴルフIVユーザーの男女比率
ゴルフIVユーザーの年齢層比率
販売実績をみると、特定の年齢層に偏ることなく、20代から50代まで幅広いユーザー層の支持を受けていることがすぐにわかる。新車購入者のうち女性が占める割合も約4割弱と、輸入車ブランドのなかではかなり高い比率になっている。
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