歴代「シビック・タイプR」最速の2分23秒993は量産前の最終開発車両が記録!
ホンダは、鈴鹿サーキット国際レーシングコースで、「シビック・タイプRリミテッド・エディション」の最終的な性能評価のための走行テストを実施。FFモデルで最速となる、2分23秒993のラップタイムを記録した。
今回の走行テストを行なったのは、量産前の最終開発車両。シビック・タイプRリミテッド・エディションは、軽さと速さを研ぎ澄ませてサーキット走行性能をさらに追求したことが最速ラップ記録に結実したかたちだ。
それを実現した技術としては、リミテッド・エディション専用のBBS製20インチ鍛造アルミホイールによるバネ下重量を軽量化。サーキットパフォーマンスに優れたハイグリップ20インチ専用タイヤ(ミシュラン・パイロットスポーツCup2)を適用、アダプティブ・ダンパー・システムとEPSの専用セッティングが挙げられるという。
開発責任者である柿沼秀樹氏は、世界中にいるシビック・タイプRのファンに向けて以下のようにコメントしている。
「世界中から届くシビック・タイプR(DBA-FK8)への驚きと喜びの声は我々の心を鼓舞し、決して立ち止まらずに、スポーツカーとしての本質とドライビングプレジャーをさらに磨き上げるべく、お客様の期待を超える進化を目指しました。モータースポーツの世界では、歩みを止めることは即、敗北を意味します。だから、決して歩みを止めてはならない。ホンダに連綿と宿るこの“レーシングスピリット”こそが、私たちを突き動かしました」
「エンジン冷却性能向上やブレーキディスク2ピース化により高温時のパフォーマンスをさらに高めた加速・減速性能、サスペンションブッシュやアダプティブ・ダンパー・システム制御のアップデートにより精緻さを増した操縦性能。その上でリミテッド・エディションでは、鍛造アルミホイールをはじめとするさらなる車体軽量化と、サーキットパフォーマンスに照準を合わせた専用タイヤで、軽さと速さを研ぎ澄ませました」
柿沼氏はさらに続ける。
「今回のモデルチェンジでは、ホンダ・モータースポーツ開発の要であるHRD Sakuraとタッグを組みながら速さを磨き上げ、「世界屈指のサーキット」といわれる鈴鹿サーキットで、歴代タイプR最速の足跡を刻みました。ホンダの考える理想のスポーツカーにまた一歩近づくことができたと確信しています。どうぞ、存分にお楽しみください」
なお、シビック・タイプRリミテッド・エディションの生産は、ホンダUK・マニュファクチュアリング・リミテッドで行なわれ、欧州と日本・北米を含む世界各国で販売される予定となっている。
タイムアタックの関連動画URL
https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/new/
・車載動画
・ドキュメント動画「Never Stop Evolving」