イタリアを代表するルームフレグランスブランドの「ドットール・ヴラニエス」がマセラティとコラボレーション。スティックタイプのフレグランスを発売した。
※この記事はル・ボラン2015年9月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
DR. VRANJES for MASERATI
日本人は体臭が強くないといわれるが、それでもこの季節、満員電車や人混みの中ではクラッとする瞬間がある。見たくなければ目を背ければいいけれど、匂いばかりはそうはいかない。つい周囲をクンクンしてしまう自分が挙動不審でいちばん怪しい。
古来、日本には香道の文化があり、香りにも繊細だったはず。体につけるオーデコロンはビギナーにはハードルが高いが、まずはルームフレグランスから香りの世界に触れてみたらどうだろう。そこでお薦めなのが「ドットール・ヴラニエス フォー マセラティ」である。
このコラボレーションはマセラティの創業100周年を記念したもので、そのパートナーに選ばれたのがマセラティと同じイタリアのボローニャ出身、パオロ・ヴラニエス氏が1983年に創業、調香師を務めるドットール・ヴラニエスというわけだ。
調香の際はパオロ氏が実際にマセラティに試乗、車内からのインスピレーションやドライビング体験をもとにその世界観を2種類の香りで再現。そのうちのひとつは100周年記念パーティへの出席者にギフトとして贈られたが、もう一方の香りも好評だったことから、残るもうひとつが市販されることになった。
ブランドのシンボルにもなっているフィレンツェのドゥオモ聖堂をモチーフにしたボトルのカラーには、マセラティブルーを採用。ラベルはシルバーのボディカラーをイメージしている。さらに2.5Lボトルのメタルキャップにはトライデントの紋章が刻印されるが、これは実際のホイールキャップと同じものでマセラティの工場で作られている。こんなところもファンの心をギュッと掴むではないか。
香りはラベンダーやシトラスからはじまり、ウッディに変わり、ラストはレザーなどをイメージさせるものに移りゆく。甘さから渋さへと変化する香りは、男性的なスポーティな走りと女性的なエレガンスという二面性を併せ持つマセラティそのものだ。パオロ氏は、香りの魅力を「記憶」という。その香りに触れた瞬間、忘れていた記憶も蘇る。これもその感性に刻まれたマセラティの記憶なのだ。
自室で楽しむのもいいし、コットンパッドなどに吹きつけて車内に持ち込むのもいい。バッグに入れておけば、どこでもマセラティの香りに包み込まれ、出張先のホテルでも自宅と同じようにリラックスして過ごせるだろう。これなら手軽にマセラティオーナーの気分が味わえるというものだ。
ドットール・ヴラニエス フォー マセラティ
イタリア・フィレンツェ生まれの自然派ルームフレグランス/コスメティックブランド「Dr. Vranjes(ドットール・ヴラニエス)」。1983年の設立以来、最高品質の天然エッセンシャルオイルを使用。クラシカルなガラスのボトルひとつひとつに詰められたルームフレグランスで空間を自然な香りで満たし、世界中の人々を魅了している。フレグランス製品の開発に取り組むのは、創始者であり薬剤師/調香師でもあるDr. Paolo Vranjes(パオロ・ヴラニエス)氏。「ドットール・ヴラニエス フォー マセラティ」は、パオロ氏がマセラティからインスピレーションを得て創り上げたもので、気品、エネルギー、革新、そして創造性といったマセラティの世界観が上質な香りで表現されている。フィレンツェの大聖堂をイメージしたクラシックなガラスボトルもマセラティブルー。
価格は500mlが22,000円、2.5lが102,000円(各税別)。ドットール・ヴラニエスの直営店、全国取扱店舗およびオンラインショップ、そしてマセラティ正規ディーラーにて購入可能だ。
●問い合わせ先:ドットール・ヴラニエス ジャパン/TEL:03-6427-0350 https://drvranjes.jp/