「青の洞窟」をモチーフとした内外装カラーの特別仕様車「LC500コンバーチブル“ストラクチュラルブルー”を設定
6月18日、レクサスは旗艦クーペ「LC」のラインアップにオープンモデルの「LC500コンバーチブル」を追加するとともに、60台限定の特別仕様車「LC500コンバーチブル“ストラクチュラルブルー”」を設定したと発表した。同時にクーペのLCには一部改良を実施している。
●新型「レクサスLC」ラインアップ
[コンバーチブル]
・LC500コンバーチブル:15,000,000円
・LC500コンバーチブル“ストラクチュラルブルー”(特別仕様車):16,500,000円
[クーペ]
・LC500“Lパッケージ”:13,500,000円
・LC500“Sパッケージ”:14,500,000円
・LC500h“Lパッケージ”:14,000,000円
・LC500h“Sパッケージ”:15,000,000円
※価格は消費税込み
※新型LCの車両情報はコチラ
新型LCの発表に際して、レクサスインターナショナルの武藤康史チーフエンジニアは次のようにコメントしている。
「我々は『LCらしさを追求し、常に進化を続ける』ということを開発の念頭に置き、LCとともにレクサスの乗り味を育てるべく挑戦を重ねてまいりました。今回、新たな進化の形として新規開発したのがLC500コンバーチブルです。LC独自の世界観をコンバーチブルでも明確に表現するため、ソフトトップの採用で軽快感や開放感とともに一目で『LCのコンバーチブル』だとわかるスタイリングを実現しました。さらに乗る人すべてにとって心地よい空間を考え抜くことで、四季折々の心地よい風と官能的なエンジン音の調和を肌で感じながら走りも楽しめます。そんな唯一無二の五感を刺激する体験をお客様にお届けしたいと考えています。
またクーペでは、高い基本性能をさらに磨き上げるべくサスペンションやステアリング制御など細部にまで手を加え、さらにV8モデル、ハイブリッドモデルともに駆動特性を改良するなど、走りを『より鋭く、より優雅に』熟成させました。LCで運転する喜びをぜひご体感ください」
LC500コンバーチブルは、レクサスの旗艦コンバーチブルとしての存在感を、LC独自の世界観とともに表現。同時に、造形美と空力性能/慣性諸元といった機能性との両立をコンバーチブルでも追求している。LCシリーズとしての統一感を保ちながらも、専用パッケージングによりソフトトップルーフの軽快感や開放感、リヤのダイナミックな印象など、LC500コンバーチブルならではの個性が引き立つエクステリアを目指して開発された。
ボディの軽量化に貢献するソフトトップは、吸音材を組み合わせた4層構造で、優れた静粛性を実現。オープン時でもクローズド時でも美しいシルエットが追求され、オープン時はソフトトップが完全に格納される自動開閉式のトノカバー付きフォールディング機構が採用されている。ソフトトップはコンソールに備わるスイッチ操作により、約15秒でオープンまたはクローズでき、車速約50km/h以下であれば走行中でも開閉操作が可能だ。
インテリアでは、シート肩口のキルティングや穴径の異なる3種類のパーフォレーション加工によるグラデーションの表現、そしてヘッドレストの後部にさりげなく主張するLマークのエンボスなど、ルーフを開けた際の車外からの見え方にこだわり、細部に至るまで作り込まれている。
キャビンは「レクサスクライメイトコンシェルジュ」によって、ソフトトップの状態を問わずつねに快適に保たれる。エアコンやシートヒーター、ネックヒーター、ステアリングヒーターは自動制御され、乗員に最適なキャビンを提供。とくにエアコンの制御はルーフのオープン/クローズ状態に合わせて変更され、それぞれの環境における快適性が追求されている。
このLC500 コンバーチブルでは、11色のボディカラー、2色のソフトトップ、そして3色の内装色が用意され、44通りという豊富な組み合わせからカラーコーディネイトを選ぶことができる。
走りの面では、クーペと同様に鋭く優雅なパフォーマンスが追求され、高いボディ剛性を実現。ブレースの配置や形状に徹底的にこだわり、リヤサスペンションタワーブレースや床下ブレースの結合部などには形状自由度が高く、軽量かつ高剛性なアルミダイキャストを採用。また、マグネシウムやアルミニウムなど軽量素材の最適な配置によって、高剛性と軽量化の両立に加え、優れた重量バランスを実現している。さらにリヤには「パフォーマンスダンパー」を採用し、上質な乗り心地とドライバーの意図に忠実な優れた運動性能を実現した。
パワートレインはクーペのLC500と基本を共有しており、2UR-GSE型の5L V型8気筒エンジン(477ps/540Nm)と10速AT(ダイレクトシフト-10AT)の組み合わせとなる。自然吸気式のV8エンジンの官能的なサウンドは、コンバーチブルモデルで一層楽しめるようになった。吸気音をキャビン内に共鳴させるサウンドジェネレーターや、より迫力のある排気音を演出する外装バルブをクーペと同様に採用。オープン時のより気持ち良いサウンドが作り込まれている。
特別仕様車「LC500コンバーチブル“ストラクチュラルブルー”」
特別仕様車「LC500コンバーチブル“ストラクチュラルブルー”」は、LC500コンバーチブルをベースに、専用外板色ストラクチュラルブルーと、専用内装色ライムストーンによる青の洞窟をモチーフとしたカラーコーディネイトを採用。
外板色ストラクチュラルブルーは、海の青と同様に特定の波長の光を反射する構造発色の原理を持ち、唯一無二の鮮やかな青を実現したレクサス独自のカラーだ。白い海底に見立てた内装色ライムストーンと組み合わせることで、外板色の青を際立たせ、自然が生み出す奇跡の現象を表現。
「インテリアはエクステリアの一部である」というLC500コンバーチブルのデザイン思想を象徴する1台として、非日常的なドライビングエクスペリエンスを提供する。特別装備内容は以下のとおり。
なお、この特別仕様車は60台限定で発売される。60台のうち40台はすでにオーナー向けの先行商談を開始しており、20台を一般向けの抽選発売分として、6月18日からウェブ上での商談公募を開始する。
●「LC500コンバーチブル“ストラクチュラルブルー”」特別装備
・専用エクステリアカラー(ストラクチュラルブルー)
・専用ルーフカラー(マリーンブルー)
・専用インテリアカラー(ライムストーン)
・フロント245/40RF21+リヤ275/35RF21ランフラットタイヤ&鍛造アルミホイール(ポリッシュ仕上げ+ブラック塗装)
・カラーヘッドアップディスプレイ
・専用スカッフプレート(CFRP)
新型「LC500/LC500hクーペ」
LC500コンバーチブルの登場とともに改良版が発表されたクーペモデルは、クルマや路面との対話を感じられる「一体感のある走り」を実現するため、基本性能の向上を図っている。
具体的には、フロントのサスペンションロワアームのアルミ化やリヤスタビライザーバーの中空化、コイルスプリングの高強度材採用、ディスクホイールの軽量化などにより、ばね下質量を約3.7kg軽量化した。また、バウンドストッパーの特性変更やAVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンションシステム)によるショックアブソーバーの伸び側減衰力の独立制御により、路面変化に対する追従性の高い、しなやかなサスペンションの動きを実現。上質な乗り心地に寄与している。
また、ショックアブソーバーの伸び側と縮み側を独立制御するAVSの制御をそれぞれ変更することで応答性を高め、サスペンションの質量低減効果を最大限発揮。加えて電動パワーステアリングの制御をより滑らかでリニアな応答とするなど細部までこだわり、優れた操舵レスポンスやライントレース性を実現。また、新たにアクセルを踏み込んだ際に発生しやすいアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシスト(ACA)を採用するなど、さらなる進化が追求された。
このほか、ハイブリッドモデル「LC500h」では、バッテリーの使用領域を拡大することでモーターからのトルクアシストを増幅させ、駆動力がさらに向上している。
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